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セラミック治療に興味があるけれど、リスクやデメリットが気になりますか?ある有名芸能人がセラミック矯正を行ったことでSNS上で「セラミックは絶対ダメ」といった発言が話題になり、ネガティブな印象を持っているかもしれません。しかし、「セラミック治療」と「セラミック矯正」は同じ『セラミック』を使っていても異なる治療法です。   本記事では、セラミック治療に関する誤解を解き、メリット・デメリットを詳しく解説します。記事を読むことで、セラミック治療についての疑問や不安を解消できるでしょう。

セラミック治療とセラミック矯正の違いとは?

セラミック治療とは

セラミック治療は、歯を修復するための方法です。虫歯や歯の欠損など歯に問題がある場合に、セラミック製の詰め物や被せ物を使用して治療を行います。この治療法は、歯の形状や色調を自然に保ちながら、美しさと機能性を回復させることを目的としています。

セラミック矯正とは

セラミック矯正は、歯を動かすのではなく、自分の歯を削って土台にし、その上にセラミックのクラウンを被せて歯並びを整える治療法です。そもそも、歯科医療には“セラミック矯正”という言葉はなく、セラミックの被せ物と矯正治療を合わせた“造語”です。

歯列矯正とセラミック矯正では目的が異なる

2つの大きな違いは「歯を移動させて機能を改善するかどうか」です。歯列矯正はマウスピースやワイヤーを使用しながら長期間かけてゆっくりと歯を移動させ、歯並びを改善していきます。     一方で、セラミック矯正は歯を移動させずに、セラミックの被せ物で歯並びを整えるので、噛み合わせなどの機能改善を目的としていません。 歯科学的にみても歯列矯正は「矯正治療」、セラミック矯正は「審美治療」に分類され、治療方法や目的がまったく異なるので注意してください。

セラミック治療が絶対ダメと言われる理由は?

なぜセラミック治療が絶対ダメと言われるのか、デメリットやメリットを以下に示します。

セラミック治療のデメリット

ライフスタイルの人々の感情とカジュアルなコンセプト問題を抱えた若い女性は、何かひどいことが起こったので、頭をつかんでカメラの気になる白い背景を見つめると、気分が悪くなります。 著作者:benzoix/出典:Freepik

割れたり欠けたりする

セラミックは硬くて頑丈ですが、金属に比べると割れやすい傾向があります。特に歯ぎしりや食いしばりの癖があったり、奥歯であったりすると大きな力がかかることが多く、気づかずにヒビが入っていることも。 そのため、強度の高いセラミックと金属を組み合わせた「メタルボンド」や、人工ダイヤモンドのジルコニアを使った「ジルコニアセラミック」を選ぶと耐久性が上がります。

費用が高額

セラミック治療は自由診療であるため、他のオプションに比べて高価な場合があります。特に高品質なセラミック材料であれば審美性や耐久性に優れており、治療費が高額です。

金属より歯を多く削る必要がある

セラミックは割れたり欠けたりするため、被せ物や詰め物の強度を確保するためにある程度の厚みを持たせて製作する必要があります。そのため、金属に比べて歯を削る量も少し多くなります。

寿命がある

セラミックの寿命は一般的に10年〜20年といわれていますが、早い人だと3年くらいでダメになることもあります。難しいことではありませんが、長持ちさせるにはコツが必要です。

セラミック治療のメリット

審美的に優れる

天然歯に近い透明感があり、セラミックかどうかわからないくらい、残っている歯と調和します。また、経年劣化によって黒く変色したり黄ばんだりしません。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーの方でも安心して使えます。

表面に汚れが付きにくい

セラミックの表面はつるつるしているので汚れがつきにくい性質があります。金属やプラスチックは小さく細かい傷がつきやすいため汚れやすく、そこにプラークが溜まることで虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

虫歯の再発リスクが低い

セラミックは歯の表面と被せ物の間が密接に接着するため、隙間ができません。そのため虫歯の再発率が低いです。金属やプラスチックの被せ物は、この隙間から虫歯が発生するリスクがあるので注意が必要です。

セラミックは絶対ダメ?治療前に知っておくべきこと

“セラミック”とひと言にいっても、それぞれの素材や色、特徴が異なります。自費診療であるため、一般的にセラミックは高額になることから、一生使えるものだと思う患者様は珍しくありません。 しかしながら、いつか寿命は来ます。少しでも長く使えるようにするにはコツがあり、日頃から気を付けることで長持ちさせることも可能です。詳しい説明は下記コラムにまとめていますのでご覧ください。 セラミック治療をすると老後はどうなる?一生使えるのか?

セラミック矯正が絶対ダメと言われる理由とは?

セラミック矯正が絶対ダメと言われる理由は以下の通りです。
  • 健康な歯を大きく削る
  • 噛み合わせは改善できない
  • 神経を抜く可能性がある
  • 今よりも歯が小さくなる
  • 虫歯や歯周病のリスクが向上する
  • 割れたり欠けたりする
  • 総合的な治療費は安くない

セラミック矯正はやばい?治療前に知っておくべきこと

歯列矯正と同じように、歯並びや噛み合わせなど“機能を改善する矯正”だと思っている方が多いのですが、あくまで見た目だけの改善を目的としています。そのため、噛み合わせが合わなくなるといった問題もあります。また、治療前の説明が不十分な場合、健康な歯を大きく削ることや、神経を抜くことを知らないケースもあります。   歯列矯正とセラミック矯正は全く別のものです。セラミック矯正を受ける場合には、よくメリット・デメリットを知った上で慎重に選択してください。

芸能人や有名人がセラミック矯正をするのはなぜか?

芸能人は外見に対する厳しい観察を受けることが多いため、歯並びの改善を含む美容整形手術や治療を受けることが、自己表現やキャリアにとって重要だと考える人がいます。歯列矯正をして2年、3年後にきれいになることはわかっていても、売れている今キレイであることが重要という考えもあるでしょう。   一方で、芸能人がセラミック矯正などの整形手術を受けることが、若い世代に誤った美の価値観を与える可能性があると懸念する声もあります。特に芸能人や有名人は、彼らの行動や選択が大衆に大きな影響を与える可能性があるため、より慎重な姿勢をとるべきだという意見もあります。皆さんはどう思いますか?

YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAでは治療前にていねいに説明します

「セラミックの歯はヤバい、絶対ダメ」と耳にすることがありますが、これは主に「セラミック矯正」に関する話です。実際、一般の患者様の中には「セラミック治療」と「セラミック矯正」を混同している方が多いようです。 やはり、どんな治療にもメリットとデメリットがあるので、しっかり理解した上で選ぶことが大切です。そのためには、丁寧に説明してくれる歯科医院を選ぶことが重要です。 YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAでは、大切な歯だからこそ、治療を決めるのは患者様ご自身であるべきと考えています。治療の期待できる効果だけでなく、副作用や成功率、費用、代替治療、治療後の経過など、できるだけ詳しくお伝えします。安心してご相談ください。 歯の治療で被せ物を選ぶとき、審美性に優れたセラミックを希望する方も多いのではないでしょうか?セラミックにはさまざまな種類がありますが、今回はメタルボンドについてご紹介します。 寿命がどのくらいか、寿命を迎えたらどうなるのかなど、気になることをまとめてみました。他のセラミックとの比較もしているので、ぜひ参考にしてください。  

メタルボンドの特徴

  メタルボンドは、全体をセラミックで覆い、内側を金属で補強した被せ物です。インプラントだけでなく、差し歯にも使われます。メタルボンドの特徴は、主に6つあります。

見た目がよい

まずは、メタルボンドのメリットからご紹介します。メリットの1つめは、見た目がよいことです。硬質レジン材よりも、より天然歯に近い色調を再現することが可能で、経年による変色もほとんどありません。 さらに、メタルボンドに使用するセラミックは光沢があり滑らかで、歯垢や汚れが付きにくいのも魅力と言われています。

天然歯に合わせやすい

2つめは、天然歯に合わせやすいことです。もちろんオールセラミックと比べると、透明感や美しさは若干劣るのは否めませんが、自然な仕上がりを求める方に適しています。 全体をセラミックで覆っているので、自分の歯の色に近付けることができ、違和感もほとんどないでしょう。

強度がある

3つめは、強度があることです。金属を使用しているメタルボンドは、強度がある分寿命も長くなりやすいです。さらに、奥歯でもすり減りや欠けるリスクを減らせるので、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にも適しています。

保険がきかない

メタルボンドのメリットをご紹介しましたが、デメリットもあります。まず、保険がきかないということです。つまり、自費治療になってしまうので、費用はある程度準備しておく必要があります。

金属アレルギーには適さない

2つめは、金属アレルギーの方には適さないことです。メタルボンドは内側に金属を使用しているため、金属アレルギーの方は使用できません。金属アレルギーだけどセラミックがよい方は、金属不使用のセラミックをおすすめします。

歯ぐきの黒ずみ

3つめは、歯ぐきの黒ずみです。メタルボンドは中身に金属を使っているため、経年劣化により金属が溶け出したり、歯ぐきが変色したりすることもあります。また、歯ぐきが下がって、歯と歯の境目が見えることもあるでしょう。

メタルボンドと他のセラミックの比較

メタルボンドの寿命は、大体7~8年と言われています。とはいえ、7~8年が長いのか短いのか判断が難しい方もいるかもしれません。そこで、他のセラミックとの比較をまとめたので、参考にしてください。  
特徴 メリット デメリット 寿命 費用相場
メタルボンド ・全体をセラミックで覆い、内側が金属になっている ・見た目がよい ・天然歯に合わせやすい・強度がz高い ・保険がきかない ・金属アレルギーには適さない ・歯ぐきが黒ずむ可能性がある 7~8年 1本10万程度
オール セラミック ・すべてセラミックで作られている ・天然の歯に近い色や質感が出せる ・経年劣化がない ・衝撃に弱い 10~15年   1本8~13万程度
ハイブリッド セラミック ・セラミックの粒子を歯科用レジン(プラスチック)に混ぜ込んだもの ・審美性に優れる ・保険適用のため費用が安い ・強度は低い ・変色しやすい ・適用範囲が限られる 7~8年 1本5~10万程度
ジルコニア セラミック 人工ダイヤモンドと呼ばれるセラミック素材 ・強度が高い ・審美性に優れる ・金属に比べると衝撃に弱い 6~10年 1本8~10万程度
E-MAX  ・新しく開発されたセラミック素材で、透明度が高い ・審美性が高い ・強度が高い ・金属に比べると衝撃に弱い 10~15年 1本8~10万程度
 

被せ物が寿命を迎えるとどうなる?

セラミックはどの種類であっても、いずれは寿命を迎えます。寿命を迎えると、どんなことが起きるのかを理解している人はさほど多くありません。メタルボンドの被せ物が寿命を迎えたとき、発生しやすいトラブルは主に3つあります。

被せ物が欠ける・割れる

メタルボンドは強度が高めですが、長期間使用するため、経年劣化を完全に防ぐことは至難の業です。 噛み合わせ時に、メタルボンドに負担がかかりやすくなり、欠ける・割れるなどのトラブルが起こりやすくなります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、その傾向があるので注意が必要です。

虫歯・歯周病の原因になる

メタルボンドなどの被せ物が寿命を迎えると、被せ物と土台の歯の間にすき間が生じやすくなります。そこに汚れが溜まることで、虫歯や歯周病の原因になる可能性が高いのです。 メタルボンドの欠けや割れに気付いた場合、少しでも違和感がある場合は、すぐに歯科医院に相談するとよいでしょう。

歯ぐきが黒ずんで見える

神経を抜いた土台の歯は、次第に黒ずんでいく傾向があります。メタルボンドなどのセラミックを被せていれば黒ずんだ歯は見えないですが、歯ぐきが下がってくると黒ずんだ歯の根の部分が露出することがあります。

メタルボンドの寿命を伸ばす方法

同じ治療を受ける場合でも、ドクターの技術力によって平均寿命が変わるケースもあります。できるだけ長持ちさせるには、いくつかのポイントがあります。ここでご紹介する方法をぜひ実践してみてください。

 技術力の高い歯科医師を選ぶ

メタルボンドの寿命は、歯科医師の技術力も大きく関係します。セラミックを削って歯に取り付ける際、適合しやすい形に削ったり、隣の歯との境目を滑らかに仕上げたりするなどの技術が必要です。 万が一、噛み合わせの悪い状態になると、噛む力が必要以上にかかるため、メタルボンドの寿命が縮みやすくなります。最悪の場合、周囲の歯に悪影響を与えてしまうかもしれません。まずは、技術力の高い歯科医師かどうか確認することをおすすめします。

セルフケアを丁寧に

汚れが付きにくいといわれるメタルボンドですが、それは丁寧なセルフケアがあってこそです。毎日のケアを怠ると口腔内に汚れが溜まり、メタルボンドの寿命を縮めやすくなります。 長持ちさせるには毎食後の歯磨きを徹底して、口腔内を清潔に保ちましょう。歯間ブラシも活用して、歯と歯の間に汚れが溜まらないようにしてください。 歯磨きは、優しく丁寧に行うことが重要です。強く擦ってしまうと、歯肉を傷つけたり歯茎が下がりやすくなったりする恐れがあるので、歯ブラシを柔らかめのタイプにするのもおすすめです。

ナイトガードを使用する

メタルボンドに強い力が加わると、欠けてしまったり割れたりすることがあります。就寝中に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、注意が必要です。とはいえ、就寝中の歯ぎしりや食いしばりを意識して減らすことは難しいものですよね。 そこでおすすめしたいのが、ナイトガードです。ナイトガードは就寝中用のマウスピースで、これを装着するとメタルボンドへの負担を減らすことができます。 市販の物は自分の歯にフィットしないこともあるので、歯科医院で歯型を取ってもらい、オーダーメイドで製作してもらうとよいでしょう。

定期検診を受ける

治療終了後も定期検診を受けて、「虫歯や歯周病になっていないか」「噛み合わせに問題がないか」などをチェックしてもらいましょう。セルフケアができていると思っていても、汚れが溜まっている可能性があります。 また、歯は少しずつすり減っているので、噛み合わせも日々変化します。噛み合わせが悪化してメタルボンドに負担がかかると、寿命を縮めやすくなってしまうのです。 定期検診では、噛み合わせの調整、歯垢や歯石の除去などを行うのが一般的です。メタルボンドを長持ちさせて口腔内の良い状態を維持するためにも、3~6ヶ月ごとに定期検診を受けるようにしましょう。

メタルボンドの被せ物が外れた際の注意点

ペーストで歯ブラシを保持している白いローブの女性 著作者:serhii_bobyk/出典:Freepik 歯の詰め物や被せ物には、寿命があります。どんなにケアをしっかりと行っていても、何かのトラブルでメタルボンドの被せ物が外れてしまうこともあります。いざというときに落ち着いて対処できるように、以下の注意点を頭に入れておきましょう。

外れた被せ物を保存しておく

外れた被せ物は、捨てずに保存しておき、歯科医院を受診する際に持参します。ティッシュペーパーに包むと、被せ物を紛失したり変形したりする可能性があるので、避けた方が安心です。取れたときの状態を維持するために、容器に入れて保存することをおすすめします。

口腔内をより清潔に

歯科医院を受診するまでは、特に口腔内を清潔に保つようにしてください。患部が気になって触ってしまう人もいますが、絶対に触ってはいけません。刺激に弱くなっている状態なので、無理に触ると炎症を起こしたり感染のリスクを高めたりすることがあります。 ブラッシングの際は、柔らかいタイプの歯ブラシで優しく丁寧に歯を磨いてください。口腔内を清潔に保つには、抗菌作用のあるマウスウォッシュを使用するとよいでしょう。

強い刺激を与えない

神経が死んでいる歯の場合、冷たいものや熱いものがしみる心配はないものの、残った歯が欠けてしまう可能性はあります。 メタルボンドの被せ物が外れたら、患部に強い刺激を与えないようにしましょう。硬いもの、極端に熱いものや冷たいもの、辛いものなど、刺激になるものは食べない方がよいです。

歯科医院を受診する

メタルボンドに少しでも違和感があれば、治療を受けた歯科医院を受診してください。特に、治療を受けた歯が傷んだり、明らかに損傷が見られたりする場合は、早急に受診することをおすすめします。 また、虫歯や歯周病により、メタルボンドの適合状態が悪化して外れてしまうケースもあります。放置すると症状が悪化するだけでなく、自分の歯を失う恐れもあります。自分で治そうとせずに、歯科医師にきちんと診てもらいましょう。

まとめ

  今回の記事では、メタルボンドの被せ物の寿命、被せ物が外れた際の注意点や寿命を伸ばす方法などについて、解説しました。被せ物には寿命がありますが、歯科医師の選び方や日々のお手入れを意識することで、より長持ちさせることは可能です。 YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAでは、患者様にぴったりの治療方法を提案します。被せ物の寿命や素材など悩みごとがありましたら、お気軽にご相談ください。 歯を失ってしまった時の治療法として、歯科医師から「入れ歯」「インプラント」「ブリッジ」を提案されたことがある方も多いと思います。 それぞれの治療法にメリットとデメリットがありますが、一番手軽にできる可能性が高いのは「入れ歯」です。「入れ歯」には保険適用のものと、自由診療のものの2種類があります。   今回の記事で紹介する「スマイルデンチャー」とは自由診療の入れ歯の一種。一見入れていると分からない自然な見た目と、使い心地がよいなどの特長を持つ新しい入れ歯です。 以下に「スマイルデンチャー」のメリットやデメリット、費用の目安もご紹介します。歯を失って治療法を迷われている方は、ぜひ最後までご覧ください。

スマイルデンチャーとは

スマイルデンチャーとは、金属のバネ(クラスプ)がないノンクラスプデンチャーという入れ歯の一種。歯ぐきの色に近いナイロン製樹脂で作られているため、一見入れ歯を入れていると分からない自然な見た目が特長です。

スマイルデンチャーはこんな人におすすめ

  • 入れ歯を入れていると知られたくない
  • 抜けた歯を早く補いたい
  • 残っている歯を削りたくない
  以上のようにお考えの方は、インプラントやブリッジなどの他の治療法や保険適用の入れ歯より、スマイルデンチャーの方が適しているでしょう。その理由を以下で説明します。

入れ歯を入れていると知られたくない

上でも述べた通り、スマイルデンチャーは歯茎の色を模したナイロン製樹脂でできています。特に歯肉にあたる部分はとても薄く、透明感があります。金属のバネもないので、口を大きく開けてスマイルデンチャーが見えても入れ歯と気付かれにくいと言われています。 実際に使用している50代男性からは「どんなに大きな口を開けても人から上下入れ歯だと気づかれたことは一度もありません」という声が寄せられています。

抜けた歯を早く補いたい

スマイルデンチャーは、外科手術や歯を削る必要がほとんどないため、比較的短期間で作ることができます。通院回数は4~5回、治療期間の目安は1ヵ月ほどとなっています。

残っている歯を削りたくない

歯を補う治療として入れ歯と共にブリッジを検討される方も多いと思います。ブリッジも比較的短期間でできる・種類によっては自然な見た目を再現できるメリットがありますが、固定に使う歯を大きく削らなくてはいけません。 スマイルデンチャーは床とバネが一体型となっており、固定に使う歯に被せて使うスタイルなので、歯を削らなくてすむ場合が多くあります。

スマイルデンチャーのメリット

スマイルデンチャーには見た目が自然である以外にも、次の3つのメリットがあります。
  • 痛みが少ない
  • 違和感が少ない
  • 割れる心配が低い
  • 金属アレルギーの心配がない
以下でそれぞれについて説明します。

痛みが少ない

一般的な入れ歯は、残った歯に金属のバネを引っ掛けて固定して使います。固定に使われる歯に力が掛かり、痛みが出る場合があります。 スマイルデンチャーは引っ掛け部分も柔らかいナイロン樹脂製であるため、痛みが出にくくなっています。また、床と引っ掛けが一体化しているので、歯肉部分全体で力を支えられ、痛みが出にくくなっています。

割れる心配が低い

スマイルデンチャーの素材であるナイロン製樹脂は、保険適用の入れ歯で使われる素材に比べると、しなやかで弾力性に優れている特長があります。そのため、割れる心配が少ないです。

違和感が少ない

ナイロン製樹脂はしなやかで弾力性があるため、入れ歯を薄く作ることができます。そのため、口に入れた時も違和感が少なく、しゃべりやすいメリットがあります。

金属アレルギーの心配がない

金属のバネがなく、すべてがナイロン製樹脂で作られているため、金属アレルギーの心配がありません。

スマイルデンチャーのデメリット

スマイルデンチャーは外科手術や残った歯を削るなど、体に負担がかかる治療法を避けたい方にお勧めできる点がたくさんある治療法です。しかし、デメリットがないわけではありません。 ここではスマイルデンチャーのデメリットをお伝えします。

保険適用外の治療である

スマイルデンチャーは審美面に配慮した治療ですので、自由診療となっています。そのため、保険適用の入れ歯に比べて治療費が高くなっています。

壊れた時の修理が難しい

保険適用の入れ歯はプラスチック樹脂でできているため、割れたり欠けたりした場合は破損部分にレジンを足すなどの補修ができます。一方、スマイルデンチャーはナイロン系樹脂でできており、修理が難しく、修理を専門の技工所に依頼しないといけない場合では修理に時間がかかるデメリットがあります。

スマイルデンチャーと保険適用の入れ歯の違いは?

保険適用の入れ歯 スマイルデンチャー
見た目 金属のバネがあり、入れ歯をしていることが分かりやすい 金属のバネがなく、色も通常の歯肉に近いため、付けていても気付かれにくい
痛み 金属のバネで引っ掛けて固定するため、固定する歯に痛みが出やすい。また、金属部が粘膜や舌に当たって痛みがでることもある 装置全体で力を支えるため、特定の部位に痛みが出にくい。また、全体が柔らかで弾力性がある素材でできているため、口の他の部位を傷つける可能性が低い
違和感・しゃべりやすさ 強度を持たせるため、ある程度の厚みがあり、違和感が出やすい。発音のしにくさがある 素材の特性上、装置を薄く作ることが可能なため、軽く、付けた時の違和感も少ない。保険適用の入れ歯に比べて、しゃべりやすい
耐久性 硬いプラスチック樹脂でできているため、衝撃に弱く、割れてしまうことがある しなやかな素材でできているので、落としたり、誤って踏んだりしても割れにくい
費用 保険適用のため安価でできる 自由診療のため、保険適用の入れ歯に比べて高い
 

スマイルデンチャーでよくある質問

Q.スマイルデンチャーは抜けた歯が1本でも作れますか?
A.1本から作成が可能です。 他にも
  • 飛び飛びで複数本の歯が抜けた
  • 端っこの歯が連続して2本抜けた
などの場合も適用可能です。 ただ、支えにする歯が必要ですので、まったく歯がない場合や残りの歯が少ない場合など適用できない場合もあります。
Q.スマイルデンチャーの素材は口に入れても安心ですか?
A.世界で最も審査が厳しいと言われるFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けた安心できる素材です。 スマイルデンチャーは「スーパーポリアミド」というナイロン樹脂素材から作られています。世界 30 ヵ国以上で 使用されており、日本国内の食品分析センターでの試験にも合格しています。  
Q.スマイルデンチャーの耐用年数はどれくらいですか?
A.3~5年程度と言われています。 取り扱い方法や口腔内のお手入れの丁寧さにも左右されます。正しい取り扱いをしていないと、1~2年で壊れてしまうことがあります。 また、歯磨きなどの日々のケアをきちんとしていないと、歯茎などが痩せてしまい、装置に問題が無くてもフィットしづらくなる可能性もあります。日々の丁寧なケアに加え、定期的に歯科医院でプロの手でメンテナンスしてもらうようにしましょう。

梅田でスマイルデンチャーをするならYASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA

スマイルデンチャーは、保険適用の入れ歯に比べて見た目が自然で、使い心地が良いなど、たくさんのメリットがある新しい入れ歯です。 日本歯科審美学会総会・学術大会にて発表されたスマイルデンチャーの満足度調査結果では使用者の7割以上が「友人に薦められる」「次回もスマイルデンチャーにする」と回答し、高い満足度を誇ることが分かります。 当院では保険適用の入れ歯のほか、スマイルデンチャーを含むノンクラスプデンチャー、床に金属を使った金属床デンチャーなど、幅広い入れ歯を取り扱っています。また、インプラントやブリッジなどの他の治療法での対応も可能です。 患者様の「なりたい自分」「送りたい生活」に応じて、治療法を提案いたしますので、歯が抜けてしまった場合やぐらぐらしている場合などは、お気軽にお問い合わせください。 ブリッジとは歯を失った時に、両隣の歯を土台として人工歯(ポンティック)を被せる治療法です。ブリッジで治療した際に、舌に違和感を感じる方も一定数います。 この記事では、その原因や対応策についてまとめましたので、ブリッジに不安やお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ブリッジとは?

ブリッジは失った歯を補う治療法のひとつで、失った歯の両隣の歯を支えとし、人工歯(ポンティック)を連結させる方法です。 メリットには
  • 保険適用が可能な素材の場合は、費用を抑えられる
  • 治療期間が約1〜2ヶ月と比較的短期で完了する
  • 部分入れ歯に比べてしっかり噛める
が挙げられます。   デメリットには
  • 失った歯の両隣にある健康な歯をたくさん削る必要があること
  • 保険適用の場合は審美性が天然歯に比べて劣ること
  • ブリッジの支えとなる歯のケアが難しいこと
が挙げられます。

ブリッジで舌に違和感を感じる原因

ブリッジ治療の直後に、舌に違和感を感じる方が一定数います。原因のひとつに、舌のセンサー機能があると言われています。   人は安全な食べ物を食べなければ生きていけません。そのため、味や食感から食べ物の安全性をはかれるよう、舌にはとても鋭敏なセンサー機能が備わっています。   その舌の鋭敏なセンサー機能が、慣れた天然歯ではなく、新しく入ったポンティックに触れた場合、違和感を感じるのは当然のことなのです。

ブリッジの違和感はいつまで続く?

治療直後は、土台となる歯を削るなどしているため、治療自体に問題がなくても痛みや違和感が出やすくなっています。時間が経つにつれて、慣れて違和感が低減する場合も多くありますので、2週間~1ヵ月は様子を見てみるのも良いでしょう。   ただ、
  • 我慢できないほど痛い
  • 痛みや違和感がどんどん強くなってきている
  • 1ヶ月以上経っても違和感が治らない
などの様子が見られる場合には、早めに歯科医師に相談しましょう。 別の要因があるかもしれません。

特に違和感が出やすいポンティックの形は?

ポンティックにもいくつかの種類があり、舌感(舌触り)が良いものと悪いものがあります。以下で代表的なポンティックの舌感や清掃性の良さについて説明します。

離底型

ポンティックと歯茎との間が離れており、食べ物は詰まりやすいですが、清掃はしやすくなっています。舌感は良くありません。審美性が低く、息が漏れやすいため、下顎大臼歯など見えにくく発音に関係ない部分に適用されることがタイプです。

船底型

船の底のような丸みのある形をしています。歯茎にしっかりフィットしているため、見た目が自然です。舌感が比較的良く、歯茎に接している部分に食べ物は詰まりやすくはありますが、歯ブラシやフロスでの掃除はしやすくなっています。下あごの臼歯のみに適応。

リッジラップ型

もとの歯の形に近いボリュームがあり、見た目も自然です。舌感が良く、歯ブラシで掃除しやすくなっています。息モレもしにくいため、前歯にも使用可能です。下あごの臼歯部以外に適応。

鞍状型

馬の鞍(くら)のように歯肉をまたぐように作られています。舌感は比較的良く、物が詰まりにくい利点がある一方、清掃が難しいという欠点があります。今はあまり使われない形です。

オベイト型

天然歯のような卵形をしているのが特長です。歯茎にくぼみを作って、その中にポンティックを入れることで自然な見た目を再現できますが、くぼみを作るための外科的処置が必要となります。舌感は比較的良いですが、清掃は難しい形です。

ブリッジ治療後、数年して違和感が出てきたら

治療後、数年してから違和感が出て来る場合もあります。その場合の原因は、次のようなものが考えられます。

ブリッジが劣化した

ブリッジの平均寿命は、約7年~8年といわれています。ただ、寿命は土台とする歯や歯茎の状態などによって左右され、人によってはもっと短く寿命を迎えることもあります。反対に、8年以上使える場合も、もちろんあります。

虫歯や歯周病になっている

ブリッジ自体は人工歯なので虫歯にも歯周病にもなりません。しかし、土台となる歯は天然歯のため、清掃が不十分だと虫歯や歯周病になる可能性が高まります。虫歯や歯周病が進行すると、痛い・歯がぐらつくなどの症状が見られます。

土台にしている歯の根が折れた

元々歯ぎしりや食いしばりが強い方や、スポーツや転倒して歯に大きな力を加わることで、ブリッジに強い負荷がかかり、土台にしている歯の根が折れてしまうことがあります。歯の根は歯肉に覆われているため、外から折れているかが分かりづらいのです。

清掃不良

ポンティックには清掃しづらく、汚れが残りやすい形状のものもあります。汚れが残った状態が続くと、歯肉が炎症を起こし、痛みや違和感が出ることがあります。 ブリッジ治療後数年してからの違和感には上記のような原因が考えられます。いずれの原因にせよ、違和感を感じたら早めに歯科医院にかかるようにしましょう。   放置している間に歯を抜かなくてはいけなくなったり、隣接している他の歯にも影響が及んだりする可能性があります。

ブリッジのお手入れの仕方

ブリッジを問題なく使おうと思うと、日々の丁寧な清掃が必要となってきます。清掃をきちんとすることは、ブリッジの寿命を長く保つことにもつながります。

歯ブラシで磨く

ブリッジは取り外しできませんので、付けた状態のまま、まず歯ブラシで磨きます。ポンティックと歯茎の間は特に汚れが溜まりやすい場所なので、歯ブラシと歯の表面が45度になるように、歯ブラシを傾けて優しく磨きましょう。   強い力で磨いた方がきれいになると考えがちですが、歯肉を傷つけて歯茎が下がる原因となる可能性があります。歯ブラシは優しい力で小刻みに動かして、1本1本を丁寧に磨くようにしましょう。

スーパーフロスを使う

ブリッジ専用フロス・スーパーフロスを使うのもお勧めです。紐状になっており、通しやすいよう先端は硬くなっていますが、中央はやわらかいスポンジ状になっています。   スポンジ部分が真ん中にくるようにして、ポンティックと歯肉の間を往復させながら汚れを取り除きます。最後は横から引き抜きます。その後、別の部分で使用する場合は、汚れを拭き取ってから使用してください。

歯間ブラシを使う

歯間ブラシもスーパーフロスのように、ポンティックの清掃に使えます。ゴムタイプと毛タイプがありますが、毛タイプの方が汚れを取り除きやすいのでお勧めです。   ポンティックと歯肉の隙間が狭い場合は、歯間ブラシだと傷を付けてしまうこともあるので、スーパーフロスの方が適しています。

梅田でブリッジをするならYASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA

歯を失った時の治療法には、ブリッジのほかに入れ歯やインプラントもあります。どの治療法を選択するかを考える時に大切なのは、歯を失った原因を知ることです。 当院では、治療前に虫歯の有無だけでなく、レントゲンや歯周組織の検査、唾液テストなどを実施。その結果と患者様のご希望に基づいて、一人ひとりに合った治療法を提案します。   また、治療を終了してからも、ブリッジの寿命を長く保たせるためには日々の清掃が欠かせません。きちんとお手入れできているかを確認する意味でも、定期的なメンテナンスに来ていただきたいと考えています。   当院ではメンテナンスに来ていただきやすいよう、メンテナンス専用のフロアを設けるなどしています。スタッフが一丸となりしっかりとサポートする体制を整えていますので、梅枝でブリッジを検討の方はぜひお問い合わせください。   自信を持って笑ったり、食事をしたりする姿を一緒にイメージしていきましょう。

虫歯治療で歯を削った後、セラミックの詰め物を入れることがありますが、何らかの理由でセラミックがとれてしまうことがあります。セラミックの詰め物が急にとれると、慌ててしまう人も少なくありません。

この記事では、セラミックの詰め物・被せ物がとれたときの対処法や主な原因、注意点などを解説します。いざというときに備えて、セラミックについて理解を深めておきましょう。

セラミックとは

 セラミックは、白い陶器素材(セラミック)でできた、詰め物や被せ物のことです。天然歯のように見た目がきれいなため、虫歯治療の際、詰め物や被せ物としてセラミックを選ぶ人が増えています。

保険が適用されないので費用はかかるものの、劣化しにくいので、再治療のリスクを大幅に抑えることが可能です。

セラミックがとれた原因

そもそも、セラミックの詰め物や被せ物は、なぜとれるのでしょうか?セラミックがとれた原因は、主に6つ考えられまます。

虫歯

セラミックがとれた最大の原因は、虫歯です。詰め物と歯の隙間に虫歯菌が侵入すると、虫歯が再発します。虫歯が悪化することで歯が溶けて、セラミックの詰め物や被せ物がとれやすくなるのです。

歯ぎしりや食いしばり

虫歯がないのに、詰め物や被せ物が取れた場合は、睡眠中の歯ぎしりやストレスによる無意識の食いしばりが原因かもしれません。歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過度な圧力がかかり、セラミックの詰め物や被せ物がとれやすくなります。

事故

交通事故やスポーツ時などの事故によって、口元に強い力が加わると、セラミックの被せ物や詰め物がダメージを受けやすいです。例えば、球技中に顔にボールが当たったとき、衝撃によりセラミックがとれてしまうことがあります。

差し歯や詰め物の経年劣化

基本的にセラミックは強度が高いですが、セラミックの材質によっては強度不足によりセラミックがとれてしまうこともあります。

ハイブリッドセラミックがその例で、プラスチックにセラミックの粉末が加わっているため、オールセラミックと比較すると強度や耐久性が劣るのは否めません。特に、奥歯は強い力がかかりやすいので、要注意です。

歯の形と合っていない

セラミックの詰め物や被せ物が歯の形と合っていないことも、セラミックがとれてしまう原因の一つです。これは、虫歯治療時の医師の技術の問題といえるでしょう。歯を削る際の形成に問題があると、何度接着してもセラミックがとれてしまいます。

接着剤の劣化

セラミックは専用の接着剤で歯に接着しますが、数年経つと接着剤が劣化していく傾向があります。接着剤が少しずつ流れ出すことで接着力が弱まってしまい、セラミックの詰め物や被せ物がとれてしまうことも少なくありません。

セラミックの詰め物がとれたときの対処法

セラミックの詰め物が取れてしまったとき、どのように対処したらよいのでしょうか?いざというときに備えて、対処法を把握しておきましょう。

歯科医院に連絡する

セラミックの詰め物がとれたら、すぐに歯科医院に連絡してください。詰め物や被せ物の治療を受けた歯科医院が望ましいですが、難しい場合はお近くの歯科医院でも構いません。

セラミックがとれた歯は、非常にもろく、そのままにしておくとさまざまなリスクがあります。自己判断で対応せず、必要な応急処置などの指示を受けましょう。そして、なるべく早い日程で受診することが重要です。

取れた詰め物を保管しておく

歯科医院を受診するまで、取れた詰め物や被せ物は保管しておいてください。歯と詰め物の状態に問題がなければ、そのまま再接着できる可能性もあります。

とれたセラミックは、水や歯ブラシで軽く洗って乾燥させてから、透明のジッパー袋やプラスチックケースに入れて保管しておくとよいです。ティッシュに包んでもよいですが、ゴミと間違えて捨てないように注意してください。

お口の中を清潔に

すぐに歯科医院に行ければよいですが、さまざまな事情で歯科医院に行くまで日にちが空いてしまうこともあるかもしれません。セラミックがとれた状態の歯は虫歯になりやすい状態なので、丁寧に歯磨きをしてお口の中を清潔に保つことを意識しましょう。

ただし、強く磨くと歯の内部が削れてしまうことがあるので、やさしく磨くことがポイントです。痛みがある場合は、無理のない範囲で構いません。

セラミックがとれたときの注意点

セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまったとき、注意したいことがいくつかあります。

自分ではめない

とれたセラミックを自分ではめるのは、絶対にやめてください。もちろん、市販の接着剤でつけるのもNGです。家庭用の接着剤は体に害を及ぼすこともあるので、とても危険です。医師が治療する際に治療が困難になるケースもあるので、自分ではめるのは避けましょう。

セラミックが取れたところで噛まない

セラミックがとれた部分は歯の土台のみなので、象牙質や神経が露出している可能性もあります。少しの刺激で痛んだりしみたりすることもあるかもしれません。また、噛む衝撃で歯が割れることもあります。歯科医院を受診するまでの間、セラミックがとれた歯と反対側で噛むようにしてください。

固いものや刺激物を控える

セラミックの詰め物や被せ物が取れた歯は、非常にデリケートです。ピーナッツやおせんべいなど硬いもの、冷たいものや熱いもの、辛いものや酸っぱいものなどの刺激物を極力避けてください。歯を痛めたり 歯が割れたりする原因になることがあります。

セラミックを再利用できるとは限らない

とれたセラミックを再利用できるのは、セラミックが破損してないことが必須です。また、セラミックがとれた部分の歯が健康であることも重要です。もし、セラミックが破損していたり虫歯があったりする場合は、再利用は難しいでしょう。その場合は、新しく作り直すことになります。

セラミックを長持ちさせる方法

セラミックは10年以上長持ちするといわれていますが、お口の中の状態やケアの方法によっては寿命が変わります。できるだけセラミックを長持ちさせるために、以下の3点を意識してみてください。

ブラッシングを丁寧に

治療した箇所が再び虫歯にならないように、ブラッシングをより丁寧に行いましょう。歯間ブラシやデンタルフロスでのケアも習慣にすると、さらによいです。自分に適したブラッシング方法が分からない場合は、歯科医院でブラッシング指導をお願いするのもおすすめです。

歯ぎしりや食いしばりを防ぐ

セラミックは非常に硬い素材ですが、強い衝撃が加わると欠けたり割れたりする可能性があります。歯ぎしりや食いしばりはセラミックにダメージを与えやすいので、就寝中は睡眠時専用のマウスピース「ナイトガード」を装着するとよいでしょう。

定期検診に通う

定期検診は、3~6ヶ月に1回のペースで通うのが理想的です。定期健診に通うと、虫歯や歯周病に早めに対処できるだけでなく、自分では取れない歯垢や歯石の除去も可能です。さらに、噛み合わせやセラミックの状態も確認できるので、より長持ちしやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、セラミックの詰め物がとれたときの対処法、セラミックを長持ちさせる方法などについて解説いたしました。セラミックがとれた際は、まずはとれたセラミックを保管して、なるべく早めに歯科医院を受診してください。そして、丁寧なブラッシングを行うことと定期検診に通うことが重要です。安岡デンタルオフィスでは、お口の中のトラブルにも最適な治療法で確実に対処します。そして治療後も、3ヶ月に1回のメンテナンスを行い、キレイな状態を維持します。セラミックでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

最近の研究で、金属アレルギーの原因物質のひとつに歯科治療で使う銀歯などの金属があることが分かってきました。一旦金属アレルギーになってしまうと、完全に治すことは難しく、原因物質を取り除くことで症状を抑える治療が一般的です。

歯科治療では、金属製の詰め物や被せ物をレジンやセラミックなどの金属を含まない材質のものに変える治療(メタルフリー治療)を行います。この記事では、金属アレルギーの症状や原因物質のほか、代表的なメタルフリー治療であるセラミック治療について解説します。

目安となる料金も紹介しますので、最後までご覧ください。

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは、金属に触れることで皮膚にかゆみがでたり、水ぶくれができたりするアレルギー反応の一種です。歯科治療では金属製の詰め物や被せ物、矯正器具が原因でアレルギー反応が見られることがあります。

ここでは、歯科治療でも特に多い銀歯による金属アレルギーの症状やその原因物質、金属アレルギーの原因を調べる検査法について、紹介します。

銀歯による金属アレルギーの症状

銀歯による金属アレルギーの症状には、銀歯が直接触れている所に起こる「接触性の金属アレルギー」と、体内に溜まった金属イオンによって口以外の場所にも起こる「全身性の金属アレルギー」の2つがあります。具体的には以下のようなものがあります。

接触性の金属アレルギー

  • 口内炎・舌炎

口内炎や舌が割れる・ただれるなど。口の中を噛む、偏った食生活をしているなどの要因が思い浮かばないのに、頻繁になる方は金属アレルギーの可能性が疑われます。

  • 味覚障害

味が分からない、何も食べていないのに口の中で変な味がするなど。種類の違う金属を口腔内に入れると、微細な電流が流れて味覚障害を生じやすくなることが分かっています。

  • 扁平苔癬(へんぺいたいせん)

口の粘膜に、白い線状やレース状の発疹が現れ、周囲が赤くただれます。ピリピリとした痛みを伴うこともあります。

全身性の金属アレルギー

  • 肌荒れ
    手足の皮膚にかゆみのある湿疹が出る、腫れや赤みが出る、乾燥して皮がめくれるなどの症状が見られることがあります。
  • 円形脱毛症

銀歯が原因となる円形脱毛症があることが最近の研究で分かってきました。円形状のハゲができる単発型・多発型以外にも、髪全体が抜ける全頭型や、髪の毛以外の全身の体毛まで抜け落ちる汎発型など、症状が重いものも起こっています。

  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
    手のひらや足の裏に小さな水泡がたくさんできたり、かさぶたのようなものができたりします。

金属アレルギーを引き起こす銀歯の成分

銀歯は、金と銀とパラジウムの合金でできています。このパラジウムはアレルギー反応を引き起こしやすい物質のひとつ。パラジウムにアレルギー反応がある人は100人に20~30人もいると言われています。

日々熱いものや冷たいものに触れ、大きな力がかかる銀歯は劣化しやすく、傷も付きやすいため、表面から金属イオンが溶け出しやすくなっています。口の中に溶け出したパラジウムなどの金属イオンはタンパク質と結合して、長い時間を掛けて体内に溜まっていきます。それがアレルギー反応を引き起こす可能性が指摘されています。

銀歯が金属アレルギーの原因かを調べる検査

銀歯が金属アレルギーの原因かを調べる検査には、いくつかの種類があります。中でも、最も信頼性が高いと言われている検査が、パッチテストです。

パッチテストとは。金属を溶かした水溶液をテープにしみこませ、そのテープを皮膚に貼りつけて、反応を確認する検査です。通常、テープを剥がしてから2日後、3日後、7日後の皮膚の状態を確認します。アレルギーを専門とする皮膚科で受けることができます。

金属アレルギーでも受けられるセラミック治療とは?

金属アレルギーをお持ちの方が歯科治療を受ける場合には、アレルギー反応を引き起こす原因となる金属を特定し、その金属を使わずに治療するのが一般的です。その際によく選ばれる治療法が、陶材(セラミック)を使うセラミック治療です。

セラミック治療の中には、保険適用のものと保険適用外のものの2種類があります。

保険適用のセラミック治療

CAD/CAM冠と呼ばれる、ハイブリッドレジン(プラスチックとセラミックを混ぜたもの)でできた白色の被せ物は、一定の条件を満たせば保険適用となります。オールセラミックのものに比べて見た目の自然さは落ちますが、セラミック治療の中では比較的安価なのがポイントです。

特定の歯科医院でしか行えない治療なので、CAD/CAM冠を希望する場合は、事前に問い合わせしてから来院するようにしましょう。

保険適用外のセラミック治療

CAD/CAM冠以外のセラミック治療は、基本的に保険適用外となります。治療費は高額となりますが、身体に優しく見た目が天然歯のように自然だというメリットもあります。

当院で取り扱っているセラミック治療は次の3つとなります。料金と併せて紹介します。

ポーセレンインレー(e-maxプレスインレー)

色が白く審美的に優れたセラミック製の詰め物です。経年的な変色もありません。ゴールドなどの金属に比べると割れる可能性がやや高くなりますが、丈夫で長持ちする詰め物です。

  • 小臼歯部 ¥66,000(税込)
  • 大臼歯部 ¥77,000(税込)

オールセラミッククラウン

虫歯や欠けの治療で使うセラミック製の被せ物です。セラミックの美しい材質の特性を十分に生かし、本来の天然歯と同じかそれ以上の色調・形態を再現します。歯と歯茎の境目の黒ずみが目立たなくなるので、特に目立つ前歯におすすめの治療法です。

  • オールセラミッククラウン ¥143,000(税込)

ジルコニアクラウン

人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアでできた被せ物です。光の透過性が高く、天然歯のように自然です。生体ともなじみやすく、強度もとても高いため、大きな力がかかりやすい小臼歯から奥歯におすすめの治療法です。

  • ジルコニアクラウン ¥143,000(税込)

金属アレルギーの方がセラミック治療を受ける際の注意点

金属アレルギーをお持ちの方が初めての歯科医院で治療を受ける場合、いくつか気を付けておきたいことがあります。以下で説明しますので、特に金属を使う治療を受ける可能性が高い場合は、確認しておくと良いでしょう。

事前に皮膚科でアレルギー検査を受ける

ひと言で金属アレルギーと言っても、原因となる金属の種類はたくさんあります。まず、皮膚科でどの金属にアレルギー反応が出るかを確認しましょう。

また、CAD/CAM冠を保険適用で治療を受けるには、金属アレルギーである証明書が必要となってくる場合もあります。担当医師と相談の上、証明書を取るようにしましょう。

初診時に金属アレルギーであることを伝える

皮膚科での検査の上、金属アレルギーであることが確定したら、治療に入る前に歯科医師に伝えることが大切です。歯科医師が金属アレルギーの原因物質を把握していると、治療法の選択もスムーズに進みます。

メタルボンドを選ばない

セラミック治療のひとつ・メタルボンドは金属のフレームにセラミックを焼き付けたもの。内側が金属なので強度が高い利点がありますが、金属アレルギーの方には適しません。

力がかかりやすい奥歯の治療で強度が高いものが良ければ、ジルコニア素材のものを検討しましょう。

金属アレルギーの方が梅田で歯科治療を受けるなら、YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA

今回の記事では金属アレルギーの方の歯科治療法について、お伝えしました。現在、金属アレルギーの症状がある方はもちろん、今はない方にも金属を使わないメタルフリー治療を当院ではおすすめしています。それは口腔内に入れた金属が将来の金属アレルギーを引き起こすリスクがあるからです。

もちろん保険適用の銀歯でも充分使用には耐えますので、無理に保険適用外のメタルフリー治療をおすすめすることは決してありません。一人ひとりの方のご希望に応じて、最適な治療法を提案いたしますので、金属アレルギーでお悩みの方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

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