2024.01.26
治療中断リスクについて
治療中断とは
治療やメインテナンスが必要であるにも関わらず、次回の予約が入っていない状態のことです。
治療を中断してしまうと、さらに症状が悪化してしまうこともあります。
治療を中断するきっかけ
①痛みがなくなった時
歯の痛みが原因で来院された場合、応急処置を行うことがあります。そこで痛みがなくなったとしても、一時的です。さらに症状が悪化することもありますので、最後まで治療しましょう。
②時間が確保できない
患者様それぞれの生活があることは十分に理解しておりますが、治療が一度で完了することはほとんどありません。歯への負担や様々なリスクが考えられるため、治療を分ける必要があります。治療を中断して、また痛みが出たときに歯医者へ行くというサイクルができると、本来よりも多くのお金と時間がかかります。
通院をやめたらどうなるの?
■虫歯治療 中断リスク
- 技工物を作るための型取りをした後から装着までの期間が長くなると、型採りしたものが合わなくなり時間とお金のロスになる
- 痛みや腫れが再発したり、歯が弱くなる原因となり、抜歯・神経を抜く可能性がある
- 歯が割れる原因となる
- 仮歯や抜歯したまま放置していると、歯が移動して噛み合わせに影響する
■歯周病治療 中断リスク
- 期間が空くと歯石が溜まり、治療期間が延びる
- 歯を支える骨がなくなっていくことで、歯の喪失原因となる
- 歯が移動しやすくなり、噛み合わせに影響する
- 歯を喪失してしまうと、全身疾患(糖尿病、高血圧、心筋梗寒など)の成人病リスクが上がる
■根幹治療 中断リスク
- 細菌感染が進行し、歯がなくなった部分につくる人工的な壁が薄くなり破損の原因となる
- 歯を保存するための治療にも関わらず、抜歯になる可能性がある
- 被せ物の持ちが悪くなる
- 薬の効果がなくなり、根っこの先に膿がたまり、抜歯しなければならなくなる
対策
①予約を取って帰る
仮のご予約をしていただくだけでも、歯医者への意識が変わります。通院する習慣がつくと、虫歯などの症状を軽いうちに発見することができ、通院期間や費用、歯への負担も抑えることができます。
②治療内容を把握する
治療内容を把握し、通院する理由を明確にしましょう。当院では、最適な治療を患者様に応じて、最適な時に行うために、綿密な治療計画を組んでいます。
まとめ
どの治療においても、途中で治療をやめることは、とても大きなリスクがあります。最後まで必ず続けましょう。
患者様の健康状態が悪化することなく、1日でも早く希望されるゴールにたどり着けるよう、私たちも全力を尽くします。