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2024.03.28

インビザラインを半日外す影響とその対処法を解説

インビザラインで効果的に矯正するには、毎日22時間以上の装着が必要です。しかし、飲み会や外食、旅行や結婚式などのイベントがある場合、どうしたら良いか悩むこともあるでしょう。この記事では、マウスピースを一時的に外すことが可能か、それが治療にどのような影響を及ぼすか、また装着時間を守れないときに取るべき行動などについて解説します。装着時間に悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインを半日外しても大丈夫?

 

結論から言うと、半日から一日程度であれば特に問題ありません。マウスピースは、一日に22時間以上の装着が推奨されています。一時的に外すことは構いませんが、長時間であると治療の進行に影響する可能性があります。

インビザラインの装着時間はなぜ22時間も必要なの?

装着時間を守るべき理由は以下の2つです。

  • 矯正力をかけ続けるため
  • 後戻りを防ぐため

矯正力をかけ続けるため

インビザラインはマウスピースで歯の位置を移動させます。22時間の装着時間を守ることで、歯列移動の持続性を確保します。そのため、外してしまうと歯の移動が止まって、治療効果が低下してしまいます。

後戻りを防ぐため

矯正力がかからないと、歯が元の位置に戻ろうと後戻りします。特に矯正中の歯はまだ不安定であるため、装着時間を守って、後戻りさせないことが大切です。

インビザラインを1日以上外すことでどんな問題が起こる?

インビザラインを1日以上外すと起こり得る問題は以下のとおりです。

  • 治療期間が延びる
  • マウスピースが合わなくなる

治療期間が延びる

インビザラインを長時間外したり、つけ忘れたりすることが続くと、治療計画が大幅に遅れる可能性があります。インビザラインはマウスピース1枚で歯を0.25mmずつ移動させ、1週間ごとに新しいものに変えることで徐々に歯を動かします。そのため、長時間装着しないと歯が元の位置に戻りはじめ、結果的に治療期間が延びてしまいます。

マウスピースが合わなくなる

歯が元の位置に戻り始めると、再びマウスピースを装着しても痛みや違和感を感じるだけでなく、フィットしなくなることがあります。さらに、再度作り直す必要が出てくるかもしれません。

インビザラインを1日以上外したい、装着時間が不足するときの対処法

半日〜一日程度であれば問題ないとされていますが、装着時間を守れない場合に取るべき行動は以下のとおりです。

  • 事前に相談する
  • マウスピースの交換時期を延ばす

事前に相談する

イベントなどでマウスピースを外す日が続く場合、事前に矯正医に相談しましょう。装着時間が不足すると、治療計画との間にずれが生じ、歯並びが予想通りにならなくなる可能性があります。

マウスピースの交換時期を延ばす

装着時間が不足している日がある場合は、マウスピースの交換タイミングを遅らせることで問題を解決できるかもしれません。本来の交換予定日を延期し、長めにマウスピースをつけることで、不足した装着時間を補うことも可能です。ただし、自己判断で交換期間を延長するのは避け、必ず担当医に相談してください。

インビザラインの装着時間を守るコツは?

装着を忘れないように気をつけていても、つけ忘れてしまうことは誰にでもあるでしょう。装置時間を守るコツは以下のとおりです。

  • 食事の直前に外す
  • 食事時間や回数を増やさない
  • 歯磨きセットを持ち歩く
  • リマインダーやアラームを活用
  • マウスピースを予備で持つ
  • 薬を服用する

食事の直前に外す

装着時間を最大限に確保するために、食事の直前にマウスピースを外す習慣を身につけましょう。外食のときでも食事をする直前に外し、取り外したあとは専用ケースに保管してください。

食事時間や回数を増やさない

食事が長引いたり回数が増えたりすると、マウスピースを外す時間や機会が増えます。つけ忘れや歯磨きをサボる可能性も高くなるので、食事の時間にメリハリを付けてください。

歯磨きセットを持ち歩く

食後は歯を磨いてからマウスピースを装着します。歯磨きができないときは、うがいしたり水を飲んだりしたあとに装着しましょう。口内衛生も大事ですが、装着時間の確保を優先してください。

リマインダーやアラームを活用

食後や歯磨きの後につけ忘れる傾向がありませんか?スマートフォンにリマインダーやアラームを設定して、つけ忘れを防ぎましょう。これにより、つけ忘れのリスクを減らします。

マウスピースを予備で持つ

長時間外出するときは、予備のマウスピースを持ち歩きましょう。そうすれば破損・紛失しても、装着時間が不足するリスクを最小限に抑えられます。

薬を服用する

インビザラインによる痛みの感じ方は個人差があります。22時間の装着が難しい場合は、矯正医に相談してから痛み止めを服用しましょう。

インビザラインを半日外すことに関するよくある質問

インビザラインを半日外すことについて、よくある質問を3つご紹介します。

  • 外食する際、いつインビザラインを外せばいいですか?
  • インビザライン矯正中、食べ歩きはOKですか?
  • インビザラインを外さずに食事しても大丈夫ですか?お菓子くらいなら問題ありませんか?

外食する際、いつインビザラインを外せばいいですか?

取り外すタイミングは人によって異なります。食事を注文した後、または同行者に注文を頼んだ後にトイレで外す人もいれば、場所や相手に応じてその場で外す人も。上司や先輩との飲み会では、乾杯の1杯だけをつけたままにしておき、その後でこっそり外すという人もいます。

インビザライン矯正中、食べ歩きはOKですか?

食べ歩きはマウスピースの着脱が頻繁になるため、おすすめしません。もし食べ歩きするのであれば短時間で行い、他人の目が気になる場合はハンカチで口を覆って取りはずし、専用ケースに保管しましょう。食後の歯磨きが難しい場合、お水を飲むだけでも良いので、装着時間をなるべく確保してください。

インビザラインを外さずに食事しても大丈夫ですか?お菓子くらいなら問題ありませんか?

マウスピースをつけたまま食事をすると、食べ物や飲み物が残り、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また飲食物によっては色移りしたり、破損することもあります。そのため、食事や飲み物をとる際には外してください。

まとめ

インビザラインの装着時間は1日に22時間とされていますが、半日から1日程度外すのであれば問題ありません。ただし、連続して外すイベントがつづくと後戻りを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。装着時間を守れない日がつづく場合は、事前に担当医に相談してください。ライフスタイルによっては、ワイヤー矯正を検討する方がいいこともあります。

YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAでは、患者様の不安を解消するために専門医が丁寧にカウンセリングを行います。マウスピース矯正やワイヤー矯正についてのご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。

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