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コラム

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2024.08.26

歯列矯正で歯を内向きにしたい!失敗例や歯科医院の選び方も解説

 

歯列矯正のカウンセリングで理想の歯並びを伺う際、女性の患者様から要望が多いのが「内向きの歯」です。しかし、歯を内向きにした結果、仕上がりになってしまうことがあります。

 

この記事では、歯列矯正で歯を内向きにして失敗したケース、失敗を防ぐ方法や歯科医院の選び方などを解説します。歯を内向きにしたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

 

歯を内向きにすることは可能?

内向きの歯とは、歯の根が内向きに傾いている歯のことです。「口が小さく見える」「歯が強調されない」と言われ、特に女性に人気です。

 

歯列矯正で歯を内向きにすることは歯の状態にもよるので、どんな歯でも可能とは言えません。ちなみに、上の歯を内向きにすると、下の歯に押し出されてすきっ歯になる可能性があります。

 

反対に、下の歯を内向きにすると、口の中が狭くなってしまうため、発音や滑舌が悪くなる可能性があります。

前歯を内向きにしたことで失敗したケース

前歯を内向きにしたことで、さまざまな弊害が出ることがあります。主なケースは、以下の通りです。

見た目が悪くなった

歯列矯正をすることで、口元が下がって老けた印象になったりほうれい線が目立ったりと、見た目が悪くなるケースが多く見られます。例えば、非抜歯のまま無理に治療を進めてしまうと、このようなトラブルが起こりやすいです。

噛み合わせが悪くなった

歯列矯正後に顎の位置が変わり、噛み合わせが悪くなってしまうケースもあります。歯を広げることに重点を置いた治療の場合、口元のバランスや噛み合わせが悪くなりやすいです。特に、非抜歯で歯列矯正するときに、この傾向が見られます。

顎関節症を発症した

顎関節症は、顎や口を動かすと痛みや音が生じる病気のことです。歯列矯正により噛み合わせが変わると、「顎関節症」を発症する可能性があります。顎が痛いときや顎を開けにくいときは、顎関節症のサインです。

人によっては、顎関節症により肩こりや自律神経の失調などが発生することもあります。抜歯すると、ほかの歯に負担がかかりがちなため、顎関節症になる傾向があるのは否めません。

口を閉じられない

歯並びは改善されたものの、口を閉じにくくなることがあります。この状態は、オーブンバイトと呼ばれます。

口を閉じられないと前歯の噛み合わせが難しくなるため、奥歯に負担がかかってしまいます。前歯で食べ物を噛み切れなくなったら、オープンバイトの可能性が高いでしょう。

後戻りする


後戻りとは、矯正した歯が元の位置に戻ろうと動くことです。一般的に、歯列矯正後は後戻りを防ぐために保定装置を装着しますが、治療法や装置が不適切だと後戻りしやすくなります。

また、医師の指示通りにリテーナーを装着しないと、せっかく内向きになった歯も後戻りしやすいでしょう。

 

歯列矯正での失敗を防ぐポイント

歯を内向きにする歯列矯正で、理想的な歯を手に入れたい方は、ここでご紹介する3つのポイントを意識してみてください。

抜歯の必要性を確認する

歯並びを内向きにするには、歯並びを整えられる十分なスペースを確保しなければいけません。人によっては、抜歯が必要になりますが、「抜歯したくない」という患者の要望に応えて、非抜歯で歯列矯正の治療を進めてしまうケースもあります。

本来は抜歯すべき状態なのに、非抜歯で治療を進めると、かえって歯並びが悪化する可能性があります。治療前に、抜歯が必要かどうかを歯科医師に確認してみましょう。非抜歯でも、無理なく治療できる治療方法があるかもしれません。

担当医の指示を守る

歯列矯正は、歯科医院にお任せすれば安心というものではありません。患者自身も、日頃からケアをしっかりとする必要があります。

歯科医師からセルフケアの方法などを指示されたら、必ず指示を守ってください。治療後もリテーナーを正しく使用することで、後戻りを防ぐことができます。

仕上がりをシミュレーションする

治療計画を立てる上で、どんな仕上がりにするかシミュレーションすることは必須です。歯科医師とイメージを共有することで、理想通りの歯列矯正を実現しやすくなります。同じゴールに向かって治療を進めるためにも、仕上がりのシミュレーションは欠かせません。

歯列矯正で失敗しない歯科医院の選び方

歯列矯正では、「こんなはずじゃなかった」と失敗することのないように、歯科医院を慎重に選ぶ必要があります。

特に、低価格をアピールしている歯科医院は要注意です。もちろん無理なく支払える金額であることも重要ですが、歯科医院は信頼できるところを選びましょう。選ぶ際のポイントは、主に5つあります。

日本矯正歯科学会の認定医が在籍している

日本矯正歯科学会の認定医は、5年以上矯正歯科についての研修を行い、さらに学会の試験に合格した者しかなれません。したがって、認定医がいるということは、矯正歯科の技術・知識がある医者がいることを意味します。

矯正歯科を選ぶときは、認定医がいる歯科医院かどうか、日本矯正歯科学会のホームページで確認することをおすすめします。

費用設定が明確

歯列矯正にかかる費用は、歯科医院そして治療法によって異なります。患者は、予算内での治療が可能か、調整日にいくら支払うのかが知りたいものですが、歯科医院によっては費用設定があいまいで、質問してもきちんと答えてくれないことがあります。

歯科医院を選ぶ際は、トラブルを避けるためにも、費用設定が明確な歯科医院を選んでください。

適切なコミュニケーションで説明が丁寧

どんなに腕が良くても、患者と十分なコミュニケーションを取らない歯科医師は、避けた方がよいです。

カウンセリング時には患者の話をしっかりと聴き、どんな仕上がりにしたいのかイメージを共有するだけでなく、各治療法のメリットやデメリットも教えてくれると、患者の不安も払拭されるでしょう。

複数の治療法を提案できる

歯列矯正での失敗を防ぐには、さまざまな治療法を提案できる歯科医院をおすすめします。

また、矯正装置は、患者一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合ったものを選ぶことが重要です。例えば、歯のねじれが大きい場合または抜歯して多数の歯を動かす必要がある場合、マウスピースでの歯列矯正は適しません。

患者の歯が現在どんな状態かを説明した上で、複数の治療法を提案してくれる歯科医師ならば、失敗の可能性が低いでしょう。

トラブルに対応できる

歯列矯正中は、矯正装置が外れたりワイヤーが歯茎に刺さったりと、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。このようなときに、トラブルに迅速に対応する歯科医院ならば、治療に大きな影響が出ない上、費用が必要以上にかかることもありません。

初回のカウンセリング時に、トラブル発生時の対応について確認しておくことをおすすめします。矯正の知識がある歯科衛生士やスタッフが常駐しているところだと、担当の歯科医師が非常勤のときでも安心です。

まとめ

前歯を内向きにする歯列矯正をすることで、見た目が改善され、笑顔にも自信が持てるようになる人も少なくありません。しかし、リスクもあることを十分に理解しておく必要があります。そして、患者一人ひとりの歯並びによって、抜歯が必要かどうかが異なります。

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