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2024.10.08

根管治療の費用はどれくらい?保険診療と自由診療の違いを徹底解説!

根管治療の費用はどれくらい?保険診療と自由診療の違いを徹底解説!

根管治療が必要な場合、費用が気になる方は多いのではないでしょうか。保険診療と自由診療では、具体的にどのような違いがあるのか、気になりますよね。

 

この記事では、根管治療の費用について、保険診療と自由診療の費用相場や、それぞれのメリット・デメリット、費用を抑えるコツをわかりやすく解説します。

根管治療とは?

根管治療は、歯の内部にある「歯髄(しずい)」という神経や血管の部分が虫歯によって感染した時に、それを取り除き、きれいに掃除して、詰め物をする治療です。

 

根管治療が必要な症状は、以下のとおりです。

  • 虫歯が深く進行して神経まで達している
  • 歯のひび割れがある
  • 以前、根管治療した歯が再感染している

根管治療の費用相場(保険診療 vs 自由診療)

保険診療では、国が定めた料金で、前歯から奥歯まで平均5,000円〜10,000円程度です。一方、自由診療(自費診療)では高度な治療が可能ですが、費用は50,000円〜200,000円と大きく変わります。

 

保険診療の場合、どの歯科医院でも費用は大体同じです。一方、自由診療では医院ごとに料金が設定されているため、費用が大きく異なることがあります。

 

さらに、治療する歯の位置や治療内容によっても費用は変わります。一般的な相場は以下のとおりです。

 

治療内容 前歯の費用 小臼歯の費用 大臼歯の費用(奥歯)
保険診療 約5,000円~7,000円 約7,000円~9,000円 約8,000円~10,000円
自由診療

(自費診療)

約50,000円~100,000円 約100,000円~200,000円 約100,000円~200,000円

 

  • 前歯(1~3番目の歯)
  • 小臼歯(4~5番目の歯)
    前歯のすぐ後ろにある歯です。左右に2本ずつあります。
  • 大臼歯(6~8番目の奥歯)
    口の一番奥にある歯で、親知らずが8番目に位置します。

健康保険が適用される場合は比較的安く済みますが、自費診療では高度な技術や材料を使うため、費用が大幅に上がることがあります。

根管治療において保険診療と自由診療の違い【費用や通院回数、治療内容など】

「根管治療の費用は保険診療と自費診療で異なる」と知っていても、他の違いについて詳しく知らない方も多いでしょう。ここでは、費用以外の違いをわかりやすく解説します。

1. 通院回数

保険診療では、1回の治療にかける時間が限られているため、通院回数が多くなる傾向があります。通常は3〜5回程度の通院が必要ですが、複雑なケースでは10回以上、長引くと半年以上かかることもあります。自由診療では、1回の治療に十分な時間をかけることができるため、通院回数は2〜3回で済むことが一般的です。

2. 治療内容

保険診療は、国が定めた基準に基づいて基本的な治療が行われます。感染部分を除去して根管を消毒し、詰め物をしますが、複雑なケースでは追加の通院が必要になることも。自由診療では、最新技術や高品質な材料を使用して精密な治療が行われます。長期的な効果を考慮し、根管内を徹底的に処理し再発リスクを低減させます。

3. 診断方法

保険診療では、主にレントゲン(2次元画像)を使って診断が行われますが、細かい部分の確認が難しいことがあります。自由診療では、CTスキャンやデジタルX線を使用し、歯や根管の状態を立体的に把握できるため、より正確な診断と治療計画が可能です。

4. 使用器具

保険診療では、基本的な器具を使った治療が行われ、マイクロスコープやラバーダムなどの精密な器具はほとんど使用されません。これにより、治療の精度に限界が出てしまうのが現状です。自由診療では、マイクロスコープやラバーダムなど精密な器具を用いるため、根管の細部まで観察しながら高い精度で治療が行われ、治療後の痛みや不快感が軽減されることが期待されます。

マイクロスコープを使った精密な根管治療についてもっと知りたい方は、歯を残すための選択肢、マイクロエンド治療を徹底解説をご覧ください。

根管治療で保険診療を選ぶメリット・デメリット

メリット

費用が安く、日本全国で同じ治療が受けられます。

デメリット

材料や治療方法に制限があり、精密さに欠けることがあり、再治療が必要になる可能性も高まります。

根管治療で自由診療を選ぶメリット・デメリット

メリット

最新技術を使用し、精密で審美性に優れた治療が受けられます。再治療のリスクが低く、治療時間もしっかり確保されます。

デメリット

費用が高く、歯科医院によって治療内容や料金が異なるため、事前の確認が必要です。

保険診療と自由診療では、費用や治療の質、通院回数、使用する器具に大きな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った治療を選びましょう。

根管治療の費用には被せ物の選択も重要

根管治療では、歯の神経を取った後に空いた部分に詰め物をし、その上に被せ物をします。このとき、どの素材を選ぶかがとても重要です。

二次虫歯を防ぐためには、「セラミック」や「ジルコニア」など、精密に歯にフィットする素材が最適です。

これらの素材は歯との間にほとんど隙間ができず、汚れが溜まりにくいため、虫歯のリスクを大幅に減らす効果があります。

根管治療後の費用をできるだけ抑えたいという気持ちは理解できます。しかし、被せ物の素材を適切に選ばないと、歯と被せ物の間に隙間ができやすくなり、そこに食べ物のカスや歯垢が溜まって虫歯の原因になります。

さらに、歯周病や口臭のリスクも高まり、最悪の場合、被せ物が破損しやすくなってしまうこともあります。結果として、被せ物の寿命が短くなる可能性もあるため、素材や特性をよく理解した上で、慎重に選ぶことが大切です。

根管治療における被せ物の種類と費用について

根管治療に使用する被せ物は、保険適用と自由診療で素材が異なり、治療費も大きく変わってきます。

被せ物には、銀歯、プラスチック、セラミックが使われます。例えば、保険が使える銀歯やプラスチックの場合、費用は約3,000円〜5,000円です。一方、保険が使えないセラミックだと、8万円〜35万円ほどかかります。

保険が使えない被せ物は高価ですが、見た目が自然で長持ちするのが特徴です。

根管治療の費用を安く抑えるコツは?

根管治療の費用を考えるために、次のポイントを検討してみてください。

  • 保険診療を受ける
  • 事前に治療計画と費用を確認する
  • 複数の歯医者で見積をとる
  • 医療費控除を申請する
  • 定期検診で早期発見・早期治療

歯科医院でのカウンセリング時に、治療にかかる費用や治療内容についてしっかり把握しましょう。自由診療を希望する場合でも、どの部分を保険診療でカバーできるか考えると費用を抑えられる可能性があります。

注意したい点は、長い目でみると一般的には自由診療の方がトラブルが少ないことです。重視したい点は人によって異なるため、必ずしも保険治療が安いと言い切ることもできません。

経済的な負担をできるだけ少なくしたいなら保険治療、再治療のリスクを最小限に抑えて、より確実な治療を望むなら自由診療がおすすめです。

まとめ

根管治療の費用は、保険診療と自由診療で大きく変わります。また、前歯や奥歯など治療する場所によっても費用が違います。保険診療は費用が抑えられますが、通院回数が増えたり、使える器具や材料が限られることも。

一方、自由診療は高額ですが、より精密で質の高い治療が受けられます。また、治療後の被せ物の素材も成功のカギになるので、素材選びも大切です。

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