コラム

column

2024.12.23

歯医者は予約なしで行ってもOK?急な歯の痛みで困った時の対応方法

「夜中に急に歯が痛くなった!」「虫歯が痛むけれど、今日はかかりつけが休診日…」「顔面を強打して歯が折れてしまった!」

など、予期せぬお口のトラブルに見舞われた際には、どうしたらいいでしょうか?

患者様の中には、予約なしで歯医者に行ってもいいのかわからず、痛みを我慢して過ごしていたという方も少なくありません。

今回は、上記のような急なトラブルが発生した際、予約なしで歯医者に行ってもいいのか、そして予約なしで通える歯医者探しのポイントや受診までの応急処置について、紹介していきたいと思います。

急なトラブルの際に困ることがないよう、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。

緊急時は、予約なしで歯医者に行っても大丈夫なことが多いです

「歯が痛くなってしまった時、予約なしで歯医者に行ってもいい?」というご質問ですが、結論から言うと「緊急時に予約なしで受診することは問題ない」という歯医者がほとんどです。

クリーニングやホワイトニングなど、緊急ではない施術は原則として予約時間を決めることが多いですが、急なトラブルに関しては、多くの歯科医院が受診を受け入れています。

まずはそんな「急なトラブル」に該当する内容について紹介していきます。

急な虫歯の痛み

虫歯はいつ、どのタイミングで痛み出すかわかりません。

特に神経まで達した虫歯は、ズキズキと疼くような激しい痛みが現れます。

日常生活に支障をきたすような虫歯の痛みは、予約なしでも受診すべき状況です。

転倒や強打などの外傷

スポーツ中に人とぶつかって歯が欠けたり、転倒した拍子に顔を強打して歯が折れたりと、外傷にはいろいろなパターンがあります。

欠けたり折れたりした歯は、放置していて改善することは絶対にありませんので、できる限り早急な受診が必要です。

原因は不明だが歯が痛い

多くの場合、患者様自身で痛みの原因を解明することは難しいでしょう。

「とにかく起きたら歯が痛い!」など、理由はさておき突然の痛みに悩まされているということも大いに考えられます。

原因をはっきりさせて早い段階の治療につなげるためにも、激しい痛みは我慢せず受診を検討することが重要です。

緊急で通える歯医者の探し方

かかりつけの歯医者を探す場合は、通いやすい立地や希望に沿った治療が受けられるかどうか、歯科医師の方針に共感できるかといった点を重視すべきですが、緊急で受診したい場合はそうも言っていられません。

以下では、緊急時に予約なしで通える歯医者を探す際のポイントをご紹介します。

土日診療、24時間診療など、急患対応を行っているかどうか

歯医者の中には、夜間診療・土日診療・24時間診療など、緊急時の対応に強いところも多くあります。

そういった歯医者を近所で見つけておくと、急なトラブルで予約なしの受診が必要となった場合にも、慌てて通える場所を探す必要がありません。

完全予約制ではないことを確認する

緊急で通える歯医者をリサーチする場合、「完全予約制」はデメリットとなってしまうでしょう。

例えば「1時間後に予約が取れます」といったケースであれば問題はありませんが、完全予約制の歯医者の場合は直近の予約が難しいことがほとんどです。

緊急で受診できるところを探す場合には、完全予約制を採用している歯医者は避けるようにしましょう。

かかりつけが緊急対応OKかどうかチェックしておく

最も安心なのは、普段から通っている歯医者が予約なしの緊急対応も受け入れてくれることです。

例えば、治療後、次の予約までに期間が空くタイミングなどで「それまでに歯が痛くなった時は、連絡していいですか?」と一言聞いておくと安心でしょう。

とはいえ、休診日に重なると受診ができなくなってしまうため、万が一のケースを考慮して土日診療可能な歯医者を探しておくことは大切です。

 

予約なしで歯医者に行く際に知っておくべきこと

急な歯の痛みなどで予約以外の時間に受診をしたり、かかりつけが開いていない時間に別の歯医者を受診したりする場合には、いくつかの注意点があります。

「治療してもらえると思って行ったのに…」ということにならないよう、以下の点については事前に把握しておくようにしましょう。

予約優先の場合、待ち時間が発生することがあります

歯医者の中には、急患の受け入れ自体は行っていてもあくまでも予約が優先というケースも少なくありません。

もちろん緊急の度合いにもよりますが、混雑している時間帯などはしばらく待ち時間が発生することも考えられます。

我慢ができないほどの痛みや緊急度の高い怪我の場合には、受診する前に電話で症状について医師に報告しておくと良いでしょう。

応急処置のみで、後日あらためて治療を行うことがあります

かかりつけの歯医者に行った場合は、その日のうちに治療を受けられるかと思いますが、土日などの急患対応として利用した歯医者では、痛みに対する応急処置のみが行われるケースもあります。

その場合、あらためてかかりつけの歯医者で治療を受ける必要があります。

前もって連絡しておくことで、スムーズな処置が受けられます

冒頭で「歯医者は予約なしで行っても大丈夫」とお伝えしましたが、何の連絡もしないまま急に受診をしても、満足な対応に至らない可能性があります。

例えば上記のように長時間待たされたり、痛みを抑えるための治療しか受けられなかったりする可能性もあります。

そのため、予約なしで受診する際には、必ず事前に電話で相談をするようにしましょう。

予約なしで通える歯医者を見つけるまでの応急処置

予約なしで通える歯医者を見つけた場合でも、受診までに時間がかかってしまったり待ち時間が発生すると言われてしまった場合には、とにかく痛みを和らげるために応急処置を行うようにしましょう。

トラブルの内容によっても適切な応急処置は異なるため、歯科医師に適切な方法を相談することもおすすめです。

以下では、一般的な歯の痛みに対する応急処置の方法をご紹介していきます。

鎮痛剤を使用する

虫歯が痛くなったり、歯茎が腫れて痛みを感じたりというケースでは、市販の鎮痛剤を使用することで一時的に痛みを和らげることができます。

歯医者でも抜歯のような痛みを伴う処置を行った際には、ロキソニンなどの鎮痛剤を処方しています。

痛みがひどくなってからでは効果が出るまで苦痛が続いてしまうため、「痛いかもしれない」と感じたタイミングで服用することも重要です。

患部を冷やす

虫歯や親知らずが腫れて痛い、顔をぶつけてしまって痛いなどのケースでは、患部付近を冷やすことである程度痛みを和らげることができます。

アイスノンや冷却シートで頬から冷やして熱を下げ、同時に血流を鈍らせることがポイントです。

ただし、長時間冷やし続けたり一箇所を冷やしすぎたりすると逆効果となる場合もあるため、あくまでも患部が熱を持っている場合に、一時的な応急処置として行うようにしましょう。

傷口や患部を清潔に保つ

歯が折れてしまったなどのケースでは、とにかく患部を清潔に保つことが重要です。

患部が綺麗に保たれていないと、そこから細菌に感染してますます痛みが広がるなどのリスクが考えられるためです。

また、虫歯などによる痛みの場合も、舌で押したり指で触ったりするとその刺激で痛みが増す可能性があるため、無闇に触らないようにしましょう。

塩水で軽くうがいをすることで、塩の抗菌作用によってお口の細菌を減らし、痛みが増加しないようにすることがポイントです。

予約なしで通える歯医者は、実は意外と多いです

歯医者の多くは、患者様の急なトラブルを受け入れられるよう、急患対応の体制を整えています。

中には完全予約制など急患対応が難しいところもありますが、元々かかりつけとして通っている場合などは、予約なしでも対応してもらえる可能性があります。

歯の痛みやお口の怪我は、事前に予測できるものではないため、急患対応の需要はとても多いのが現状です。

「予約の日以外に行って迷惑になるのでは…」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、我慢をして日々を過ごす前に一度電話などで相談してみることをおすすめします。

まとめ

歯医者に通うというと、事前に予約をした上で決まった時間に受診することが一般的と思われるかもしれませんが、患者様によっては緊急で歯医者に行きたい場合もあると思います。

例えば虫歯が急に痛くなってしまったり、お口の中を怪我してしまったりと、急なトラブルに際しては、予約なしで受診する必要があるでしょう。

多くの歯医者は、こうした緊急時に対応できる体制を整えています。

そのため、事前に予約をしていない場合でも電話で相談をしたら受診可能となるケースが多いです。

一方で、歯医者によっては完全予約制であったり、初診の患者様は予約が必須であったりすることもあるため、いずれにせよ受診する前に電話で相談してみることが大切です。

pagetop