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2025.02.12

乳歯が生えそろう時期|赤ちゃんの歯の成長と注意点を徹底解説

 

こんにちは!YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAです!
お子様の乳歯がまだ生えそろっておらず、「いつ頃すべての歯が生えそろうのか」と気になっている親御さんも多いのではないでしょうか?

乳歯が生えそろう時期には個人差があるため、成長に合わせた見守りが必要です。

この記事では、乳歯が生えそろう時期の目安や、成長に影響を与える要因、注意すべきポイントを解説します。

乳歯の成長に不安を抱えている方はぜひ参考にしてください!

 

乳歯が生えそろうのは何歳?気になる時期を解説

 

乳歯が生えそろう時期は、赤ちゃんの成長段階によって異なります。

早い段階で乳歯が生えてくる子もいれば、なかなか生えそろわない子もいるためそれほど焦る必要はありません。

親御さんは、一般的な目安を知り、焦らずに見守ることが大切です。

以下では、一般的に乳歯が生えてくるタイミングと乳歯が生えそろう平均について解説していきます。

赤ちゃんの歯が生え始めるタイミング

乳歯は、通常6か月から9か月の間に最初の歯が生え始めます。

この時期に生えるのは下の前歯(中切歯)です。

歯が生え始めるタイミングは、離乳食を進めるための目安でもあります。

まれに生後3か月ごろから歯が生え始める赤ちゃんや、1歳を過ぎてから生えるお子様もいますが、どちらも正常範囲内です。

乳歯がすべて生えそろう平均的な年齢

すべての乳歯が生えそろうのは、1歳6か月から2歳6か月ごろが一般的です。

この時期までに、上下左右5本ずつ、計20本の乳歯が生えそろいます。

ただし個人差があるため、あくまでも目安として考えておきましょう。

2歳半を過ぎてもすべての歯が生えそろっていない場合は、歯科医に相談してみましょう。

 

乳歯が生えそろうことに影響を与える要因とは?

乳歯が生えそろうためには、お子さんの栄養状態や発達速度などさまざまな要因があります。

以下では、どのような要素が乳歯の生えそろいに影響を与えるか紹介していきます。

遺伝的な要因

歯の生え方やタイミングは、親から受け継いだ遺伝が関与しています。

例えば、お父さんお母さんも昔、乳歯の生え始めが遅かったという場合、お子様も同様に遅れる可能性があります。

栄養状態と生活習慣

十分なカルシウムやビタミンDが摂取されていないと、歯の発育に影響を与えることがあります。

また、離乳食から幼児食に移行した後は、食事内容や噛む習慣も顎や歯の成長に影響します。

健康状態や発達の個人差

全身の健康状態や発達状況も、乳歯の生えそろいに影響を与えます。

特に、低体重で生まれた赤ちゃんや、慢性的な病気を抱えている場合は、生えそろいが遅れることがあります。

こうしたケースでは、医療機関と連携しながらお子様が健康に成長できるようアプローチしていくことも必要になります。

 

赤ちゃんの乳歯が生える順番

 

乳歯が生える順番には一定のパターンがあります。

パターンを知ることで、成長の確認がしやすくなります。

以下では、月齢別の生えそろうタイミングを紹介しますので参考にしてみてください。

【6~9か月】下の前歯(中切歯)からスタート

乳歯は多くの場合、生後半年〜9か月前後に下の前歯から生えてきます。

授乳や離乳食の際に、小さく出ている下の前歯に気づくでしょう。

この時期に生える歯は柔らかく、歯磨き習慣をスタートする良いタイミングです。

始めのうちは清潔なガーゼで拭き取るなどのケアもおすすめです。

【11か月~1歳】上下4本ずつ、計8本が生える

1歳ごろになると、上の前歯とその横の歯が生え始めます。

合計で上下4本ずつ、計8本が揃うのが目安です。

虫歯のリスクはそれほど高くありませんが、早めにブラッシングの習慣をつけるためにも乳幼児用の柔らかい歯ブラシを用いてケアを行うようにしましょう。

【1歳6か月~2歳6か月】すべての乳歯20本が生えそろう

1歳半を過ぎると、奥歯や犬歯が生え始めます。

最終的に2歳半ごろに20本の乳歯が揃うのが一般的です。

この時期になると、甘いものを口にする機会も多くなるため虫歯にならないようにしっかりとブラッシングを行うようにしましょう。

また、歯科医院で定期的にお口のチェックをすることも大切です。

 

乳歯が生えそろわない場合に考えられる原因

お子様によっては、なかなか20本の乳歯が生えそろわないという方もいらっしゃいます。

乳歯が生えそろわない場合は、以下の原因が考えられます。

生まれつき歯が欠如している可能性

乳歯の本数が少ない場合、先天的に歯が欠如している可能性があります。

歯が欠如する病気には、部分的な欠如が見られるパターンと全ての歯が生えてこないパターンがあり、多くの場合は部分的な欠如のケースと言われています。

癒合歯の可能性

2本の歯がくっついて生えてくる癒合歯も、乳歯がそろわない原因の一つです。

癒合歯の発生頻度は、乳歯で3~4%と言われており、それほど珍しいものではありません。

遅れがあっても焦らないことが大切

乳歯が生えそろう時期には個人差があるため、遅れがあってもすぐに心配する必要はありません。

特に、全身の発育が順調であれば、しばらく様子を見ることも重要です。

定期的な健診で歯科医に相談しよう

乳歯が生えそろう時期や遅れが気になる場合には、歯科医院で相談してみることをおすすめします。

歯科医院では、レントゲン撮影により、歯の位置や状態を確認することができます。

 

乳歯が生えそろったら気を付けたいポイント

 

すべての乳歯が生えそろった後は、適切なケアと習慣が重要です。

お子様の大切な歯を健康に維持するためにも、親御さんがしっかり気をつけてあげるようにしましょう。

虫歯予防のためのケアを徹底する

乳歯はエナメル質が薄く、虫歯になりやすいため、丁寧なブラッシングを心掛けましょう。

食後の歯磨きや、フッ素塗布を定期的に行うことをおすすめします。

また、お子様が小さいうちは自分でのケアが難しいため、親御様が仕上げ磨きをしてあげることが虫歯予防には欠かせません。

正しい食習慣を身につけることが大切

お口の健康状態は、普段の食生活と深く関わっています。

砂糖を多く含む食品や飲料を控え、バランスの取れた食事を心掛けることが、健康な歯を維持するポイントです。

甘いものや柔らかいものに偏らないよう、日々の食生活を整えてあげるようにしましょう。

歯並びを守るための注意点

指しゃぶりや舌を押し出す癖があると、歯並びに影響を与えることがあります。

将来的に生えてくる永久歯が正しく並ぶように、乳歯のうちからお口周りの癖はしっかりと改善しておくことが重要です。

特に指しゃぶりが歯並びに与える影響はとても大きいということを忘れてはいけません。

1歳、2歳のうちは良いですが、しっかりと歯が生えそろって何でも噛めるようになる頃には、指しゃぶりをやめられるようにしましょう。

歯科医院に通う習慣をつけるようにする

乳歯がある程度生えそろってきたら、かかりつけの歯科医院を探し始めるタイミングです。

「虫歯もないのになぜ?」と思うかもしれませんが、いざ虫歯になってしまってから歯科医院デビューをすると、お子様は怖がってしまい、なかなか治療が進まなくなったり、歯科医院という場所を怖いところと認識してしまったりすることがあります。

普段からお口のチェックやクリーニングに通う習慣があるお子様は、もし治療が必要になることがあっても抵抗感を抱くことなくお口を開けてくれるようになります。

 

よくある質問|乳歯の生えそろいについての疑問を解決

 

最後に、乳歯の生えそろいに関してよくある質問をいくつかご紹介していきます。

乳歯が生え始める時期が遅いのは問題?

通常、生後12か月を過ぎても乳歯が生えない場合は歯科医に相談してください。

それ以外は、個人差として心配ありません。

とはいえ、親御様としては「同じ月齢の子はもう歯が生えているのに」

「離乳食が進まないし、栄養状態も心配」など、さまざまなご不安を抱えてしまうことでしょう。

問題のあるなしにかかわらず、歯科医院ではそういった親御様のサポートも行っています。

不安なことがある場合は、お気軽に歯科医院で相談してみてください。

乳歯が生えない場所があるけど大丈夫?

特定の場所に歯が生えない場合、先天性欠如の可能性があります。

歯科健診でレントゲン撮影を行い、原因を確認しましょう。

先天性欠如には、乳歯も永久歯もないパターンもあれば、乳歯はないけれど永久歯は作られるパターンもあります。

乳歯の段階ではそれほど深刻に考えず、まずは相談してみることをおすすめします。

乳歯の生えそろいが早い場合の影響は?

乳歯の生えそろいが早い場合も特に問題ありませんが、早期の歯磨き習慣が必要です。

本当に早い子では、生まれた時から乳歯が生えていたという話もあるほどです。

そういった場合には授乳が不便であったり、こまめなケアが大変だったりすることがあるかもしれません。

ちなみに、乳歯が早く生えたからといって早く抜けるとは限らないのでご安心ください。

 

まとめ|乳歯の生えそろいを焦らず見守りましょう

 

乳歯が生えそろう時期には個人差があります。

お子様の成長を焦らず見守りつつ、定期的な歯科健診で専門的なアドバイスを受けることが大切です。

また、すべての乳歯がそろった後も、適切なケアと習慣で健康な歯を維持しましょう。

そのほかにも、普段から歯科医院に親しみを持っていただけるように、トラブルがなくてもお口のチェックやフッ素塗布に通うこともおすすめです。

長期的なお口の健康維持のためには、お子様にとって歯科医院が怖い場所にならないことが大切です。

歯科医院デビュー、イコール、つらい治療とならないよう、前もって通院の習慣をつけておくようにしましょう。

 

本記事をお読みいただきありがとうございます。

何かご不明な点や、お悩みがございましたら、YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAにお気軽にご相談ください。

 

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