歯周病特化治療(THP)

歯ブラシでは、
歯周病はゼロにできません。

世界で一番歯磨きをしているといわれる日本人に、なぜ歯周病が多いのか。
答えは「歯ブラシで届かない悪玉菌が棲みついているから」です。
当院のTHP(トータルヘルスプログラム)は、位相差顕微鏡とDNA検査で患者様固有の原因菌を
特定し、専用薬剤・機器で徹底除菌。再発しにくいお口の環境をリセットします。

歯周病とは何か

日本人の抜歯原因第1位。沈黙の感染症

歯周病とは、お口の中に繁殖する細菌による感染性炎症疾患です。お口の中には400種類以上・1,000億個以上の細菌が生息しており、歯周病菌が優勢になると歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めます。最も恐ろしいのは「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれるほど痛みなく進行し、気づいたときには手遅れになっていることです。
日本人の抜歯原因の第1位は歯周病(37.1%)。虫歯(29.2%)よりも多い事実を、多くの方が知りません。

ステージ 状態 歯周ポケット深さ 主な症状
健康な歯肉 歯周病なし 1〜2mm 炎症なし・ピンクで引き締まった歯ぐき
ステージⅠ(歯肉炎) 歯周病の始まり 3mm未満 軽い出血・プラーク蓄積
ステージⅡ(軽度) 歯根膜破壊開始 4mm未満 歯ぐきが腫れる・歯石蓄積
ステージⅢ(中等度) 歯槽骨半分消失 4〜6mm未満 グラつき・口臭・出血
ステージⅣ(重度) 歯槽骨大量消失 6mm以上 強いグラつき・膿・歯の移動
歯の脱落 治療しないと最終的に 1本抜けると連鎖的に他も失う

一度溶けた歯槽骨は元には戻りません。「少し出血するけどまあいいか」が積み重なった先に、歯を失うという現実があります。

歯周病が引き起こす全身疾患

口の問題は体全体の問題です

歯周病菌が血流に乗ることで、全身にさまざまな影響を与えることが明らかになっています。

  • 認知症

    九州大学2020年研究。歯周病菌がアミロイドβ(認知症の原因タンパク)の蓄積を促進することが解明された。歯周病の進行=認知症リスクの上昇。

  • 心臓病

    歯周病菌が血管壁に炎症を起こし、狭心症・心筋梗塞・感染性心内膜炎のリスクが上昇。歯周病のある人の心臓病リスクは約2〜3倍。

  • 糖尿病

    歯周病は血糖コントロールを悪化させ、糖尿病の原因・悪化要因になる。逆に歯周病治療でHbA1cが改善することも確認されている。

  • 肺炎・気管支炎

    睡眠中に歯周病菌を含む唾液を誤嚥することで、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがある。高齢者の死因上位に挙げられる。

  • 早産・低体重児

    妊娠中の歯周病は早産・低体重児出産のリスクを高める。欧米では妊婦の口腔管理が標準化されている。

「歯周病は口の病気」という認識は古いものです。歯周病のコントロールは、全身の健康を守ることと同義です。

歯周病の調べ方
──4つの検査

見えない原因菌を「見える化」する

  • 01

    レントゲン検査

    歯槽骨の吸収度・アタッチメントロスを評価。骨がどのくらい溶けているかを2D/3Dで把握します。

  • 02

    歯周ポケット検査

    プローブという器具でポケットの深さを測定。4mm以上で歯周病の診断。6mm以上は重度。

  • 03

    位相差顕微鏡検査
    ★THP

    唾液を採取し、どんな菌が・どのくらい活動しているかをリアルタイムで確認。患者様と一緒にモニターで観察できます。(THP独自)

  • 04

    DNA検査(細菌特定)
    ★THP

    歯周病の原因菌を遺伝子レベルで特定。その菌に最も効く薬剤・治療法を選択するために使用。(THP独自)

通常の歯周病治療 vs THP

再発を繰り返してきた方へ

比較項目 通常の歯周病治療 THP(トータルヘルスプログラム)
アプローチ 歯石・歯垢を機械的に除去(対症療法) 原因菌を特定して薬剤・機器で除菌(原因療法)
原因菌への対応 細菌そのものは残る 細菌数を根本的にコントロール
再発リスク 高い(細菌が再増殖する) 大幅に低減(善玉菌優位の環境に)
治療期間 長期・断続的 集中的に2〜3ヶ月で完了
全身疾患への影響 間接的に改善 全身疾患リスクの低減も期待できる
費用 保険適用(低コスト) 自費¥115,000〜

「何度治療しても再発する」方へ

通常の歯周病治療は歯石・歯垢を除去する「対症療法」です。細菌そのものが残っているため、一時的に炎症が治まっても再発を繰り返します。THPは原因菌を特定して根本から除菌することで、再発しにくいお口の環境を作ります。「歯周病治療は終わらない」と諦めていた方に、ぜひ一度ご相談ください。

THP治療の流れ

外科なし・ほぼ痛みなし・2〜3ヶ月で完了

  • STEP 01

    精密検査(歯周ポケット・レントゲン・口腔内写真)

    現在の歯周病の状態・骨の吸収程度・歯石の付着状況を徹底的に評価します。

  • STEP 02

    位相差顕微鏡・DNA検査(原因菌の特定)

    唾液を採取し、位相差顕微鏡でどんな菌がどのくらい活動しているかを確認。DNA検査でさらに詳細な菌の種類を特定します。患者様と一緒にモニターで確認できます。

  • STEP 03

    THP除菌施術

    特定した原因菌に最も効果的な専用薬剤・機器を使用して、歯茎の下に潜む歯周病菌を徹底的に除菌します。外科的処置は不要で、痛みはほとんどありません。リラックスして受けていただけます。

  • STEP 04

    再評価(治療効果の確認)

    施術後に再び検査を行い、細菌数の減少・歯周ポケットの改善を確認します。必要に応じて追加の除菌処置を行います。

  • STEP 05

    定期メンテナンス(1〜3ヶ月ごと)

    健康な状態を長期維持するために定期的なクリーニングとチェックを継続します。ホームケアの改善アドバイスも行います。

※ 重度の歯周病(歯周ポケット6mm以上・骨吸収が大きい)の場合は、THPと並行して歯周外科治療(フラップオペ・骨再生療法等)が必要になる場合があります。

THP後の「深いポケット」「骨の減少」を解決する
高度歯周治療

THPで除菌してもポケットが深い場合や骨の再生が必要な重症例には、歯周外科治療を組み合わせます。

  • フラップオペ
    (歯肉剥離掻把術)

    対象・目的
    歯肉の深部に届かない歯石の除去
    内容
    歯肉を切開・めくって直視下で歯石を除去。縫合して治癒を待つ。
  • 骨再生療法
    (GTR・エムドゲイン)

    対象・目的
    溶けた歯槽骨の再生
    内容
    骨が溶けた部位に骨再生誘導薬剤を塗布し、新たな骨の形成を促す。
  • 遊離歯肉移植術/結合組織移植術
    ※(FGG/CTG)

    対象・目的
    薄くなった歯ぐきの補強
    内容
    上顎から歯肉を切り取り、薄くなった部位に移植して歯ぐきの量を増やす。

よくある質問

Q. THPと通常の歯周病治療はどう違うのですか?
A. 通常治療は歯石・歯垢を物理的に除去する「対症療法」。THPは位相差顕微鏡・DNA検査で原因菌を特定し、専用薬剤で根本除菌する「原因療法」です。通常治療では細菌が残るため再発しやすいですが、THPは菌数を根本から減らすことで再発リスクを大幅に低減します。
Q. 保険は使えますか?
A. THPは自費診療(¥115,000〜税込)で保険適用外です。ただし医療費控除の対象となりますので領収書を保管してください。なお、歯周病の基本的な保険治療(スケーリング等)も当院で受けられます。
Q. 何回通院が必要ですか?
A. 検査から除菌・再評価まで、集中的に行うため2〜3ヶ月・4〜6回程度で完了します。通常治療で数年以上かかっていたケースも、短期間でコントロールできることが多いです。
Q. 治療後、再発しませんか?
A. THPで細菌数を大幅に減らしても、セルフケアと定期メンテナンスを怠ると徐々に細菌が増殖します。3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスと日々のブラッシング改善を続けることで、長期的な安定を維持できます。
Q. 歯がグラグラしていますが、抜かなくていいですか?
A.  グラグラの程度によりますが、THPと歯周外科治療を組み合わせることで抜歯を回避できるケースがあります。「抜くしかない」と言われた方も、まず当院で精密検査を受けてください。歯を残す可能性を最大限に探ります。

料金表

  • 歯周精密検査(単独)

    歯周ポケット・レントゲン・口腔内写真

    保険適用

  • フラップオペ(保険)

    重症歯周病への歯周外科

    保険適用

  • 骨再生療法

    エムドゲイン等の歯周組織再生

    エムドゲイン ¥25,000

  • 定期メンテナンス(保険クリーニング)

    THPメンテ(自費)

    保険適用

※THPの料金には検査・診断料・薬剤費が含まれます。お口の状態により前後します。
※ 自由診療(保険適用外)です。医療費控除の対象となります。
※「無料カウンセリング」は実施しておりません。初診料・検査料が別途必要です。

リスク・副作用・注意事項

  • THPは必ずしも完全な治癒を保証するものではありません。歯周病の進行度・患者様の全身状態・セルフケアの質により効果に個人差があります。
  • 治療後の定期メンテナンスとセルフケアを継続しないと、細菌が再増殖し再発するリスクがあります。
  • 重度の歯周病では、THPに加えて歯周外科治療が必要になる場合があります。
  • 歯周外科治療後は術後の腫れ・違和感・一時的な痛みが生じることがあります。
  • 妊娠中・授乳中・重度の全身疾患がある方は事前にご相談ください。

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