コラム

column

2025.01.23

​​噛み合わせ 深い?原因・症状と治療法を解説

 

こんにちは!安岡デンタルオフィス梅田です。

噛み合わせが深いことでお悩みではありませんか?

噛み合わせの深さは見た目だけでなく、健康面にも大きな影響を及ぼします。本記事では、噛み合わせが深い状態とは何か、その原因や症状、適切な治療法、そして予防方法について詳しく解説します。

この記事を読むことで噛み合わせの問題を理解し、適切な対処法を知ることができます。噛み合わせが深いことでお困りの方や、そのご家族はぜひ最後までお読みください!

 

噛み合わせが深いとは?その症状と特徴

 

噛み合わせが深いとは、上下の歯を噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯を過度に覆ってしまう状態のことをいいます。

専門的な呼称は「過蓋咬合(かがいこうごう)」です。と呼ばれます。通常、上の前歯は下の前歯をわずかに覆いますが、過蓋咬合の場合、その覆い方が大きく、下の前歯がほとんど見えなくなります。

症状と特徴:

  • 前歯が隠れる:下の前歯が上の前歯に完全に覆われ、見えなくなります。
  • 歯茎の痛み:上の前歯が下の歯茎に当たり、歯茎が傷つくことがあります。
  • 顎関節の不調:顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
  • 発音の問題:特定の音が発音しづらくなることがあります。
  • 顔の輪郭の変化:下顎が後退して見えるため、顔のバランスが崩れることがあります。

これらの症状は、見た目だけでなく、日常生活や健康にも影響を及ぼします。

 

噛み合わせが深い原因は何か

 

噛み合わせが深い原因はさまざまで、個人によって異なります。主な原因を以下にまとめました。

1. 遺伝的要因

親から子へと遺伝することがあります。家族に過蓋咬合の人がいる場合、発症リスクが高まります。

2. 顎の成長バランスの乱れ

上下の顎の成長がアンバランスだと、噛み合わせが深くなります。

3. 乳歯から永久歯への生え変わりの問題

乳歯が早く抜けすぎたり、永久歯の生え方が不適切だと、噛み合わせに影響を与えます。

4. 生活習慣

幼少期の指しゃぶりや舌を前に突き出す癖、長期間の哺乳瓶の使用などが原因となります。

5. 歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりを行うことで、歯がすり減り、噛み合わせが変化します。

原因を正確に特定することで、適切な治療法を選択することが可能です。

 

噛み合わせが深い場合の適切な治療法

 

噛み合わせが深い状態を改善するためには、早期の治療が重要です。治療法は症状の程度や年齢によって異なります。

具体的な治療方法を4つ紹介します。

1. 矯正治療

  • ブラケット矯正:歯にブラケットとワイヤーを装着し、歯並びと噛み合わせを徐々に改善します。治療期間は一般的に1年から2年です。
  • マウスピース型(インビザライン)矯正:透明なマウスピースを用いて歯を動かします。目立ちにくく、取り外し可能なため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。
  • リンガル矯正:歯の裏側に装置を装着するため、外見からは装置が見えません。

2. 咬合調整

歯の表面を微量削ることで、噛み合わせのバランスを整えます。軽度のケースに適しています。

3. 外科的矯正

重度の過蓋咬合の場合、顎の骨を手術で調整する「外科的矯正治療」が必要となることがあります。

4. 補綴治療

歯の形状を人工物で補うことで、噛み合わせを改善します。

治療の流れは次のとおりです。:

  1. 初診とカウンセリング:問題点の確認と治療方針の説明を行います。
  2. 精密検査:レントゲン撮影や歯型の採取を行い、詳細な分析を行います。
  3. 治療計画の立案:患者様に最適な治療方法を提案します。
  4. 治療開始:装置の装着や調整を行います。
  5. 定期的な通院:月に1回程度のペースで通院し、治療の進行を確認します。
  6. 保定期間:治療終了後、歯並びを安定させるための保定装置を装着します。

治療法の選択は専門の歯科医師と十分に相談し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

 

噛み合わせが深くなる状態を予防する方法

 

噛み合わせが深くなる状態を防ぐためには、日常生活での注意が必要です。

1. 定期的な歯科検診

半年に一度は歯科医院で検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

2. 悪習慣の改善

指しゃぶりや舌を前に出す癖がある場合、早めに改善することが大切です。お子様の場合、専門家の指導を受けることをおすすめします。

3. ストレス管理

ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりをすることがあります。リラクゼーション法や適度な運動でストレスを解消しましょう。

4. 正しい姿勢の維持

姿勢が悪いと顎の位置がずれ、噛み合わせに影響します。背筋を伸ばし、正しい姿勢を心がけましょう。

5. 食生活の見直し

硬いものばかり食べると歯や顎に負担がかかります。バランスの良い食事を心がけましょう。

日常生活でのちょっとした心がけが、噛み合わせが深い問題を予防することにつながります。

 

噛み合わせが深い矯正治療のよくある質問

 

質問1:治療期間はどのくらいかかりますか?

回答: 治療期間は個人差がありますが、一般的には1年半から2年程度です。症状の程度や選択する治療法によって異なります。

質問2:費用はどのくらいかかりますか?

回答: 矯正治療の費用は治療方法や期間によって異なります。マウスピース型(インビザライン)の場合、80万円から100万円程度が一般的です。詳しくはカウンセリング時にご相談ください。

質問3:大人でも矯正治療は可能ですか?

回答: はい、成人の方でも矯正治療は可能です。年齢に関係なく、噛み合わせや歯並びの改善が期待できます。

質問4:治療中の食事制限はありますか?

回答: ブラケット矯正の場合、装置が壊れる恐れがあるため、硬い食べ物は避けたほうが良いです。マウスピース型(インビザライン)の場合、取り外して食事ができるため、特に制限はありません。

質問5:痛みはありますか?

回答: 装置装着後、数日間は歯に圧迫感や痛みを感じることがありますが、徐々に慣れていきます。

 

まとめ

 

噛み合わせが深い状態は見た目だけでなく、健康面にもさまざまな影響を及ぼします。原因を理解し、適切な治療や予防策を講じることで、快適な生活を取り戻すことができます。噛み合わせの深さを解消するには早期の対応が改善への近道です。噛み合わせの深さでお悩みの方は、ぜひ専門の歯科医師にご相談ください。

本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、安岡デンタルオフィス梅田にお気軽にご相談ください。

pagetop