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2025.01.18

寝ているときの歯ぎしり音の正体は?家族からの指摘を受けたら注意!

 

こんにちは!安岡デンタルオフィスです。

家族やパートナーから「寝ているときに歯ぎしりの音がするよ」と指摘されたことはありませんか?

歯ぎしりは、単なる音の問題ではなく、歯や顎への負担を引き起こす可能性あります。

この記事では、歯ぎしりの音の原因やリスク、音の種類に応じた対策法、そして生活習慣の見直し方法などについて詳しく紹介します。

この記事を読むと、歯ぎしりの音がなぜ発生するのかを理解し、改善に向けた具体的な方法が見つかるでしょう。

寝ているときの歯ぎしり音に悩んでいる方や、その家族はぜひ最後までお読みください!

 

歯ぎしりの音は健康への警告かもしれません

 

歯ぎしりの音は、放置しているとお口の健康に大きな影響を与えてしまうかもしれません。

なぜなら、音が発生するということは、歯や顎に負担がかかっている可能性を示唆しているからです。

まずは、なぜ音が発生するのか、そしてその影響について詳しく見ていきましょう。

歯ぎしりをすると、なぜ音が発生するのか

歯ぎしりの音が発生する主な原因は、上下の歯が強く接触し、摩擦が生じることです。

この摩擦によって「ガリガリ」や「カチカチ」といった特徴的な音が生じます。

音が出るほどの強い圧力が歯や顎にかかっているということは、健康への悪影響を示唆していると言えるでしょう。

歯ぎしりの音の影響とリスク

歯ぎしりの音は、単なる迷惑な音であるということ以上に、歯の摩耗や破損、顎関節への負担を引き起こすリスクを伴います。長期間放置すると、歯の健康だけでなく、顎関節や筋肉にも悪影響を及ぼしかねません。

 

歯ぎしりによって発生する3つの代表的な音

 

歯ぎしりにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴的な音があります。

自分の歯ぎしりがどのタイプなのかを知った上で、リスクや改善点についてもしっかりと考えていきましょう。

「ガリガリ」という削れるような音(グラインディング)

「ガリガリ」という音はグラインディングといい、上下の歯を強くこすり合わせることで発生する音です。

歯ぎしりは夜間の睡眠中に無意識に起こることが多く、家族が気づくことも多いです。

グラインディングの音は歯の表面が削られている音で、放置していると歯の摩耗が進行してしまうリスクが高い状態です。

「カチカチ」というぶつかり合うような音(クレンチング)

「カチカチ」と歯を鳴らすクレンチングは、上下の歯を強く噛みしめることによって生じます。

クレンチングは過度なストレスがかかっているときや集中しているときに発生しやすく、顎の筋肉や関節に大きな負担をかけます。

昼間の「カチカチ」タッピング音の原因と特徴

歯ぎしりは、寝ている間に起こるものとは限りません。

起きているときに歯を「カチカチ」鳴らすことをタッピングと言います。

タッピングとは、上下の歯が軽く触れ合い「カチカチ」とした軽い音が出る状態です。

この音は、主に日中の無意識の行動で発生することが多く、疲労やストレスが要因となることが多いです。

 

歯ぎしりの音を放置するリスクとは

 

歯ぎしりの音を放置すると、お口の健康にさまざまな問題が起こる可能性があります。

具体的には以下のような危険があります。

歯の摩耗や破損の危険性

歯ぎしりによる歯のすり減りを放置すると、歯のエナメル質が次第に削られ、最終的には歯の破折(割れ)につながることがあります。

歯がすり減ることは、歯の耐久性が低下するだけでなく、歯の神経にも影響を及ぼす恐れがあります。

顎関節症などの長期的なリスク

歯ぎしりの音は、顎関節への負担を示すシグナルでもあります。

歯ぎしりが長期的に続くと、顎に大きな負担をかけてしまうことで顎関節症を引き起こし、顎の痛みや開口障害、さらには慢性的な頭痛の原因になることもあります。

 

どんな人が歯ぎしりしやすいのか?その原因とメカニズム

 

歯ぎしりは、特定の人だけがするものではありません。

とはいえ、歯ぎしりをしやすい傾向というものはあるため、自分が当てはまっていないかチェックすることは大切です。

次に、歯ぎしりしやすい人の特徴や原因について考えてみましょう。

日常的に過度なストレスにさらされている方

ストレスは歯ぎしりの最大の原因とされています。

特に、仕事や家庭でのプレッシャーが強い人は、無意識のうちに歯を噛みしめてしまうことが多いです。

また、日中のストレスによって体の緊張が継続してしまうことで寝ている間も歯ぎしりをしてしまい、結果として歯や顎の負担になっているというケースは少なくありません。

噛み合わせや姿勢の問題

歯の噛み合わせや全体的な姿勢の問題も、歯ぎしりの原因となります。

全体的な噛み合わせがずれていると、上下の歯がうまく合わず、無意識に修正しようとする動作が歯ぎしりとして現れるのです。

また、姿勢と歯の健康にも密接な関係があるとされ、歯並びや噛み合わせの治療には姿勢を正すことが重要と言われています。

 

音の種類ごとに異なる対処法

 

歯ぎしりの種類はある程度その音で分類することができます。

そして歯ぎしりは種類ごとに適切な治療があるため、まずは自分の歯ぎしりのタイプに合わせた改善方法を知ることから始めましょう。

下記では、歯ぎしりの音の種類ごとに適切な対処法を紹介します。

グラインディングにはナイトガードが効果的

歯をガリガリとこすってしまうグラインディングの場合、ナイトガードの使用が効果的です。

ナイトガードは、マウスピースタイプの装置を用いて睡眠中に歯を保護し、摩擦による歯の摩耗や破折を防ぐ役割を果たします。

ナイトガードにはソフトタイプやハードタイプといった種類があるため、症状や希望に合わせて選びましょう。

クレンチングには認知行動療法が有効

歯をカチカチ鳴らすクレンチングには、ストレス管理やリラクゼーションを目的とした認知行動療法が有効です。

まずは歯ぎしりを起こしているストレスの原因を把握し、適切に対処することで、無意識の噛みしめを軽減することができます。

 

歯ぎしり音を抑えるための生活習慣の見直し

 

「知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいないか」「姿勢が悪くなっていないか」

「食生活が乱れていないか」など、日常生活の見直しは、歯ぎしり音の軽減に効果的です。

ストレス解消法の取り入れ

ストレスは歯ぎしりの大きな要因となるため、ストレス解消法を取り入れることが大切です。

深呼吸やヨガ、趣味の時間を持つことで、精神的な緊張をほぐしましょう。

正しい姿勢やリラクゼーションの実践

日常生活での正しい姿勢を意識することも、歯ぎしり予防に繋がります。

また、就寝前のリラクゼーション法や適度な運動も、筋肉の緊張を緩和し、歯ぎしりを予防する効果があります。

 

歯ぎしりの音が改善されない場合に考えられること

 

歯ぎしりの音がなかなか改善されない場合、自分自身でなんとかしようとせず、専門家に相談することも選択肢の一つです。

歯科での診察・相談の重要性

セルフケアを取り入れても歯ぎしりの音が続く場合は、一度歯科医院でお口全体のチェックを受けてみることをおすすめします。

歯並びや噛み合わせ、顎の骨格などに原因がある場合、自分だけの力ではなかなか改善できません。

専門的な診察により、問題の根本原因を特定し、適切な治療を受けることができます。

精神的な要因が関わっている場合の対応法

歯ぎしりの根底には、ストレスや精神的な負担が関わっていることも多いため、必要に応じて心理的なカウンセリングを受けることも検討しましょう。

 

まとめ

 

歯ぎしりの音は、単なる睡眠時の雑音ではなく、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

そのため、歯ぎしりの音を家族や友人から指摘された際は、原因を把握し、適切な対策を取ることが重要です。

自分で取り組めるセルフケアと歯科医院での診察を組み合わせ、歯ぎしりのリスクを軽減しましょう。

本記事をお読みいただきありがとうございます。

何かご不明な点や、お悩みがございましたら、安岡デンタルオフィスにお気軽にご相談ください。

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