2023.04.04
歯列矯正について
こんにちは。世の中はずいぶん暖かくなり、満開の桜を愛でることができる季節になりました。何年振りかにお花見も今年は解禁となった場所も増えたようで、みなさま今年の春は満喫していらっしゃいますでしょうか?
ところで、先日4月2日は「歯列矯正の日」と言う記念日でした。ご存じでしたか?なかなか歯科に携わっていないと聞いたことが無い記念日ではありますが、実は歯列矯正(歯並びを矯正)に関する業務を担う企業が20年以上も前(2001年4月)に制定した、歯列矯正の重要性をPRするための記念日なのです。なぜに4月2日?と疑問に思われたとは思いますが、それは日付の語呂合わせから。「4(歯)02(列)」、そして日本は4月に物事が新たに始まることが多いため、この4月から矯正を始めるタイミングが良いのでは?と制定の理由になったそうです。
歯列矯正とは?
歯列矯正とは歯並びや咬み合わせが悪いことによって起きる悩みやトラブルを解決することを目的として行われる治療です。歯科業界ではガタガタの歯並び、咬み合わせが悪いことを歯科用語で「不正咬合」と呼ばれ、不正咬合は心身共に負の影響を与える原因となっていると言われています。
歯並びが悪いことによっての不具合
- 歯並びが気になって、人との会話や笑顔に自信を持つことができない。
- 食べ物がしっかりと噛めない
- 口臭の原因になっている
- きれいな発音ができない、滑舌が悪い
- 虫歯や歯周病にかかりやすい
- 肩こりや頭痛、めまい等が多い
上記であげた以外にもさまざまな原因を作る元になっていると言われています。これらの悩みやトラブルの改善を目的とした治療が歯列矯正です。
当医院で行われている矯正方法
当医院で行なっている矯正方法を少しご紹介いたします。矯正方法は色々な種類がり、歯列(歯並び)や咬み合わせの度合いで適切な矯正器具を患者さまにご提案させていただいています。
マウスピース矯正(インビザライン)
薄くて透明な医療用プラスチックでできたマウスピースを装着して矯正します。当院ではさまざまなマウスピース矯正の中でも特に精密な矯正が行えると評価の高いインビザラインシステムを採用させていただいています。
メリット
- 周囲に気づかれにくく、目立ちにくい
- 食事や歯磨きの際に取り外すことができる
- ワイヤー矯正と比べて痛みを感じにくい
- 金属ではないので口腔内が傷つかず、金属アレルギーの心配がない
デミリット
- 適応できる歯並び(症例)に限りがある
- 取り外しができてしまう為、装着時間を守らないと治療の効果が出ない
- ワイヤー矯正に比べて治療期間が少し長めにかかる傾向があります。
ワイヤー矯正:表側矯正(頬側矯正)
歯の表側に「ブランケット」と呼ばれる矯正装置を取り付け、ワイヤーを通し矯正する矯正方法です。幅広い症状に対して、的確に治すことができるメリットがあります。また、ブランケットには金属以外にもセラミックやプラスチック製のものもあります。
メリット
- 様々な歯並びに対応が可能
- 装置が舌に触れないので違和感や発音のしづらさが少ない
- 一般的な矯正方法の為治療費や調節費を抑えられる
- 取り外し不要
デミリット
- ワイヤーや矯正装置が目立ちやすい
- 装着によって痛みを感じたり、金属で口腔内を傷つけたりすることがある
- 硬い食べ物、ねばりの強い食べ物などが制限される(矯正装置が外れるのを防ぐ為)
- 歯磨きしにくい
ワイヤー矯正:舌側矯正(リンガル矯正)
矯正装置を歯の裏側にブランケットを取り付け、ワイヤーを通して矯正する矯正方法です。通常の生活では装置が見えない為、矯正していることが外から見えないというメリットがあります。
メリット
- 取り外し不要
- 歯の表面側からはほぼ矯正装置が見えない
デミリット
- 発音に影響が出やすく、舌に装置が触れる為違和感に慣れるまで少し時間がかかる
- 装着によって痛みを感じたり、金属で口腔内を傷つけたりすることがある
- 硬い食べ物、ねばりの強い食べ物などが制限される(矯正装置が外れるのを防ぐ為)
- 歯磨きしにくい
- 歯科医師の高度な技術が必要な矯正法の為、表側矯正に比べて費用が高くなる