こんにちは！YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAです！

育児中のお父さんお母さん、子どもの乳歯が虫歯になりやすいと聞いて、不安を感じていませんか？

一昔前と比べると、虫歯になる子どもの数は大きく減少していると言われています。

とはいえ、小さな子どもの歯を守るためには、虫歯の原因を正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。

この記事では、乳歯が虫歯になりやすい理由、放置した場合のリスク、そして具体的な予防策について詳しく解説します。

この記事を読むことで、子どもの歯を健やかに保つための知識が得られますので、ぜひ最後までお読みください！

 

子どもの乳歯が虫歯になりやすい理由とは？原因と対策を徹底解説

 

子どもの乳歯は、永久歯に比べて虫歯に対する抵抗力が弱いとされています。

そのため、乳歯の時期には乳歯に合わせた特別なケアが必要です。

以下では、乳歯と虫歯についての基本情報と、虫歯が乳歯に及ぼす影響について説明します。

乳歯と虫歯の基礎知識

乳歯は、永久歯が生え揃うまでの一時的な歯ですが、その健康状態は将来の歯の健康に大きく影響します。

乳歯は永久歯に比べると小さく柔らかいという特徴があります。

また、乳歯のエナメル質は永久歯の半分程度の厚さしかなく、永久歯よりも虫歯が発生しやすいというリスクも含んでいます。

また、乳歯に発生した初期の虫歯は進行が早く、気づいたときには深刻な状態になっていることも少なくありません。

「少し歯が白く濁っている」と思って放置していると、あっという間に黒ずんで痛みが出てしまうかもしれません。

虫歯が乳歯に及ぼす影響

乳歯の虫歯を放置すると、永久歯への生え替わりにも悪影響を及ぼします。

昔は「どうせ抜けるから」と虫歯をそのままにしている方も多かったようですが、現在は乳歯であってもしっかりと治療をすることが基本です。

また、乳歯の虫歯が悪化すると、噛み合わせや顎の発達にも影響を与える可能性があります。

将来的な歯並びのためにも、乳歯の虫歯は早めに治療してしっかり噛める状態を維持するようにしましょう。

虫歯の辛さは、大人も子どもも変わりません。激しい痛みや不快感により子どもが食事を嫌がることもあります。

 

乳歯が虫歯になりやすい4つの主な理由

 

歯の性質上、どうしても乳歯は永久歯より虫歯のリスクが高くなります。

以下では、乳歯が虫歯になりやすい理由を詳しく見ていきましょう。

エナメル質が薄くて弱い乳歯

乳歯のエナメル質は非常に薄く、酸に弱い特性があります。

これにより、歯垢が溜まるとすぐに虫歯が進行してしまいます。

エナメル質を通過した虫歯菌は、そのまま歯の内部にある象牙質へと進行していきます。

象牙質まで虫歯が達すると、冷たいものや甘いものがしみるなど不快な症状が出るようになってしまいます。

子どもが正しい歯磨きを習得するのに時間がかかる

幼い子どもは歯磨きが苦手で、磨き残しが発生しやすいです。

その結果、歯垢が蓄積し虫歯が発生しやすくなります。

大人でもセルフケアで落とせる汚れは7割程度と言われていることを考えると、小さなお子さんの仕上げ磨きがとても重要であることがわかるかと思います。

ダラダラと間食する習慣

虫歯のリスクが高いお子さんの特徴として、間食が多いという点が挙げられます。

例えば甘いおやつばかりを頻繁に食べたり、飲み物をダラダラ飲んだりすることで、口の中が常に酸性の状態になり虫歯が進行しやすくなります。

間食は時間を決めて、そして食べた後にはきちんとケアをする習慣をつけましょう。

親から感染する虫歯菌

親から子どもに虫歯菌が感染することがあります。

特に、親が使ったスプーンや箸を共有すると、虫歯菌が移るリスクが高まります。

全ての食器を別にすることは難しいかもしれませんが、同じ箸を使ったり、スプーンを使いまわしたりすることは控えるようにしましょう。

 

乳歯の虫歯が将来に与えるリスク

 

乳歯の虫歯は、子どもの将来にさまざまなリスクをもたらします。

虫歯になりやすい時期だからこそ、そのリスクをきちんと理解して親御さんがしっかりケアのサポートをしてあげるようにしましょう。

永久歯の歯並びや健康に影響を与える

虫歯などのトラブルによって乳歯が早期に失われると、永久歯の歯並びが乱れる原因になります。

また、虫歯で失った乳歯のスペースに隣の歯が倒れ込んできてお口全体の噛み合わせが悪くなるなど、健康な永久歯が生えるための土台にも悪影響を及ぼします。

また、虫歯の乳歯がある状態で生えてきた永久歯は、虫歯のリスクが高くなってしまいます。

「乳歯だから」と放置せずきちんと治療をしなくてはならないのは、こうした理由があるためです。

顎の発達に悪影響を及ぼす可能性

虫歯が進行すると、痛みのためにしっかりと噛むことができず、顎の発達が遅れることがあります。

また、虫歯を庇って反対の歯ばかりで噛むようになると、噛み合わせが悪くなったり顎関節症のリスクを高めたりとさまざまな問題を引き起こしてしまいます。

顎の骨はバランス良くしっかり噛むことで正しく発達するため、偏りがあるとお顔の骨格にも影響を与えると言われています。

デンタルIQの低下リスク

乳歯の健康が損なわれると、将来的にデンタルIQが低くなる可能性があります。

デンタルIQとは、簡単にいうとお口への関心や口腔管理に関する知識のことを言います。

お子さんのデンタルIQは、親御さんのデンタルIQで決まると言っても過言ではないでしょう。

小さな頃から虫歯が当たり前になってしまうと、成人後も歯の健康に無頓着になるリスクがあります。

一方で、小さな頃から親御さんが口腔ケアに取り組んでいる姿をみていたお子さんは、自然とそれが当たり前になっていきます。

 

子どもの乳歯を虫歯から守るためのケア方法

 

ここまで、乳歯の虫歯がどのようなリスクを抱えているかを紹介してきました。

そういった内容を踏まえて、虫歯になりやすい乳歯をどのように守っていくかを考えていきましょう。

以下のケア方法を実践することで、乳歯の虫歯を予防できます。

おやつのルールを決めることの重要性

間食は虫歯のリスクを高めてしまうので、ルールを決めて食べることが大切です。

具体的には、おやつを決まった時間に与え、食べる時間を30分以内に制限することが効果的です。

また、糖分の少ないおやつを選ぶことも重要です。

歯磨き指導と仕上げ磨きの徹底

子どもが自分で磨けるようになるまでは、親御さんが仕上げ磨きを行いましょう。

特に、夜寝る前の歯磨きは徹底して行うようにしてください。

定期的な歯科検診での早期対応

定期的に歯科検診を受けることで、初期の虫歯を早期に発見・治療できます。

お子さんが小さなうちから歯科医院に通う習慣をつけておくと、もし治療が必要になった場合にもスムーズに処置を受けることができます。

また、年齢に合わせて歯科医院での専門的なアドバイスを受けることも大切です。

フッ素塗布とシーラントの活用

フッ素塗布は歯を強くし、虫歯菌に対する抵抗力を高めます。

また、シーラントを使用することで、奥歯の溝を保護できます。

乳歯は歯の隙間や溝から虫歯が進行することが多くあります。

シーラントはそういったリスクを防ぐ方法としてとても有効な処置です。

 

子どもの歯についてのよくある質問と回答

 

最後に、乳歯を健康に維持してお子さんのお口の健康を守りたいという親御さんから良くある質問をいくつか紹介していきます。

乳歯の虫歯を防ぐための食生活のポイントは？

甘いものが虫歯になりやすいということは多くの方がご存じかと思いますが「これは絶対に虫歯にならない」という食べ物があるわけではありません。

砂糖を含む食品を控え、野菜や乳製品など栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。

また、食事の後には歯磨きやうがいをする習慣をつけることも大切です。

何を食べるかという点ももちろん重要ですが、それ以上に食後のケアに力を入れていくようにしましょう。

虫歯になりにくいおやつの選び方と与え方

小さなお子さんの場合は、親御さんがおやつの内容を工夫してあげるのも一つの手段です。

無糖のヨーグルトやチーズ、野菜スティックなどをおやつとして与えるのがおすすめです。

また、お子さんのお口を健康に維持するという観点では、柔らかいものや堅すぎるものばかりにならないよう、バランスを考えることも大切です。

なお、おやつを食べる時に気をつけたいのが、その時間です。

時間を決めずにダラダラと食べ続けてしまうと、お口の中に常に食べ物が入っているような状態になってしまいます。

そうすると、歯石や歯垢の原因となってしまうこともあるため、おやつは時間を決めること、食べ終わったら歯磨きをすることを心がけていきましょう。

子どもの歯の変色や白斑が気になるときの対処法

歯の変色や白斑が見られる場合は、早めに歯科医に相談してください。

初期の虫歯やエナメル質の異常である可能性があります。

早期の虫歯であれば、フッ素塗布でエナメル質を強化するなど、歯を削ることなく進行を抑えることも可能です。

また、着色汚れや歯石による変色であれば、クリーニングをすることで改善することができます。

 

まとめ

今回は、乳歯が虫歯になりやすい理由やそのリスク、具体的な予防方法について解説しました。

乳歯の健康は、子どもの将来の歯の健康にも直結します。

一度虫歯になってしまった乳歯は、健康な状態に戻すことができません。

また、虫歯菌がお口の中に常に存在する状態は、今後生えてくる永久歯にとっても虫歯リスクの高い状態です。

そのようなリスクを抱えないためにも、早め早めの対策を講じていくことが重要です。

 

本記事を参考に、日常のケアを見直し、子どもの健やかな歯を守りましょう。

本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点やお悩みがございましたら、YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAにお気軽にご相談ください。