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2025.02.13

乳歯が茶色くなる原因と虫歯対策:健康な歯を守るために親ができること

 

こんにちは!YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAです!

親御さんにとって、小さなお子さんのお口の状態は常に「大丈夫かな」と不安になるものだと思います。

例えば、お子さんの乳歯が茶色くなり、虫歯ではないかと心配している方もいらっしゃるでしょう。

乳歯の健康は、お子様の将来のお口の状態を左右する大切なポイントです。

この記事では、乳歯が茶色くなる主な原因や虫歯との関係、具体的な対処法についてご紹介します。

この記事を読むことで、子どもの乳歯に起こる変化の原因がわかり、適切な対処や予防策を知ることができます。

ぜひ最後までお読みください!

 

子どもの乳歯が茶色くなる原因

 

結論からいうと、乳歯が茶色くなってしまう原因は「虫歯などのトラブル」もしくは「着色による汚れ」であることが多いです。

虫歯であれば進行度合いに応じた治療を、着色汚れであれば歯科医院でクリーニングなどの処置を行う必要があるでしょう。

それぞれの原因を知ることで、症状を正しく判断し、適切に対応することができます。

以下では、原因として考えられるものを紹介していきます。

虫歯が進行している場合

乳歯が茶色くなる原因として一番に考えておきたい可能性が、虫歯の進行です。

初期の虫歯は白い斑点として現れますが、進行すると歯が茶色や黒く変色します。

虫歯が原因の場合、歯科医院で適切な治療を受けることが必要です。

特に痛みやしみる症状が伴う場合は早急に歯科医院に相談しましょう。

食べ物や飲み物による着色

子どもが好むジュースやお菓子には、色素が含まれている場合があります。

特に、コーラや濃い色のフルーツジュース、チョコレート菓子などは歯の表面に色素を付着させることがあります。

これらは歯磨きで落とせる場合が多いですが、放置すると汚れが蓄積して目立つようになります。

茶色くなった乳歯が気になった場合には、まず歯磨きをして改善されるか確認してみてください。

ある程度の着色汚れであれば、歯磨きで改善できます。

もし着色が蓄積してなかなか落とせないという場合には、歯科医院でクリーニングを受けることをおすすめします。

神経のダメージや壊死

虫歯や着色以外でお子さんによくみられるトラブルの一つが外傷によるダメージです。

例えば、転倒などで歯をぶつけると、歯の神経がダメージを受け、変色することがあります。

これは神経が壊死しているサインであり、専門的な治療が必要です。

子どもが歯をぶつけた後に変色が見られたら、早めに歯科医院に診てもらうことをお勧めします。

エナメル質形成不全症

生まれつき歯が茶色みを帯びている場合などは、先天的な要因があることが考えられます。

例えばエナメル質形成不全症という先天性疾患があるお子さんの場合、歯が茶色く見える場合があります。

エナメル質形成不全症はその名前の通りエナメル質を正しく作り出せない疾患で、歯の表面のエナメル質が通常より弱いため、虫歯になりやすい傾向もあります。

 

茶色い乳歯の症状別の対処法

 

乳歯が茶色いと感じた場合、原因に応じた適切なケアや治療を行うことで、乳歯の健康を守ることができます。

以下では、原因に応じた対処法を紹介していきますので治療の参考にしてください。

着色が原因の場合のケア方法

食べ物や飲み物による着色が原因の場合は、日常の歯磨きで改善できることがあります。

特に、子ども専用の研磨剤が少ない歯磨き粉を使うと、歯に優しくケアできます。

親御さんがしっかり仕上げ磨きをしてあげることで、より良好な状態を保つことができるでしょう。

また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、色素沈着を取り除くことができますので、定期検診と合わせてクリーニングにも取り組んでみてください

初期虫歯への適切な治療

初期虫歯は、適切なフッ素塗布やシーラント処置で進行を止めることが可能です。

特に、歯科医院での定期的なフッ素塗布は、乳歯の健康維持に役立ちます。

シーラントは、歯の隙間を埋めて磨き残しを減らすための処置です。

どちらも虫歯予防に効果的なので、ぜひ取り組んでみてください。

ただし、歯が極端に茶色くなっている場合には虫歯がある程度進行してしまっている可能性が高いため、早めに歯科医院で治療を行う必要があります。

神経の損傷が疑われる場合の処置

神経の損傷が原因で乳歯が茶色くなった場合、歯髄治療や場合によっては抜歯が必要です。

歯をぶつけた後に痛みや腫れが見られる場合は、早急に専門医に相談してください。

また、神経を取り除いた歯は脆く、折れたり抜けたりしやすくなります。

虫歯のリスクも高まるため、永久歯に生え変わるまで徹底してケアを怠らないようにしましょう。

エナメル質形成不全への対応策

エナメル質形成不全症の場合、フッ素や特別なコーティング剤を使った治療が有効です。

必要に応じて、詰め物や被せ物を施すことで、見た目や機能を改善できます。

「茶色い歯の見た目が気になっている」「目立つ場所にあって改善してあげたい」という場合には、被せ物治療を得意とするクリニックに相談してみるのもいいかもしれません。

 

茶色い乳歯を放置するリスクと永久歯への影響

 

茶色い乳歯を放置すると、健康な永久歯に悪影響を及ぼす可能性があります。

もちろん原因によって健康リスクはさまざまですが、気になる場合には歯科医院で相談して改善に取り組むようにしましょう。

虫歯の進行による痛みのリスク

虫歯が進行すると、歯髄炎や根尖病変を引き起こし、強い痛みが生じます。

これにより、子どもが食事や会話を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことがあります。

虫歯にはいくつかの進行度があり、初めは歯の濁りから起こります。

そして進行すると茶色くなり、穴が空いたり黒ずんだりしていきます。

負担の少ない治療ですむのは、歯の濁りと茶色くなった段階までです。

それ以上になると歯を削ったり神経を取ったりと、お子様の負担がとても大きな治療になってしまうでしょう。

歯の変色や黒ずみは、最もわかりやすい虫歯のサインでもあります。

決して放置せず、早めに治療を行うようにしましょう。

永久歯や顎への悪影響

乳歯が健康でないと、永久歯が正しい位置に生えてこない可能性があります。

虫歯で歯が欠けたり抜けたりしてしまうと歯並びの乱れや噛み合わせの問題が生じ、将来的に矯正治療が必要になるケースもあります。

例えば、虫歯で乳歯がなくなってしまうと、空いたスペースに隣の乳歯が少しずつ倒れ込んできます。

その状態で、本来欠損部分に生えてくる永久歯が萌出しても、正しく並ぶスペースは空いていません。

結果として永久歯は内側に伸びたり、外側に突き出たりするしかなくなってしまうでしょう。

こうしたトラブルが複数の箇所で起こると、歯がガタガタに並ぶ叢生という不正咬合になってしまいます。

乳歯の早期ケアが重要な理由

乳歯は永久歯のためのスペースを確保し、顎の発育をサポートする重要な役割を果たします。

乳歯を大切にすることで、子どもの口腔健康を守ることができます。

そのためには、乳歯の些細な変化に気づくこと、そして変化を放置しないことが大切です。

「少し茶色くなっているけれど痛くなさそう」「放っておいても乳歯だから大丈夫」と考えず、早めに歯科医院で相談するようにしましょう。

 

乳歯の虫歯や茶色い変色を防ぐための習慣

 

乳歯が茶色になったり虫歯が進行したりするのを防ぐためには、日々の健康管理が欠かせません。

日常生活の中で、以下の習慣を取り入れることで乳歯の健康を守ることができます。

お子様一人で取り組むことは難しいので、親御様がしっかりとサポートしながら、家族でお口の健康を目指していきましょう。

正しい歯磨き方法を身につける

子どもが正しい歯磨き方法を習得することは、虫歯予防の第一歩です。

歯科医院で歯磨き指導を受け、子どもが楽しく磨けるようサポートしましょう。

特に、仕上げ磨きを怠らないことが大切です。

仕上げ磨きでは、お子様の磨き残しができやすいポイントを重点的にチェックしてあげることが重要です。

歯と歯の隙間や奥歯、前歯の裏側など、汚れが溜まりやすい部分は見落とさないように歯ブラシを当ててあげてください。

バランスの良い食事を意識する

糖分の多い食品や飲み物は虫歯の原因となります。

おやつの時間を決め、糖分を控えるよう意識しましょう。

また、カルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に取り入れることで、歯の健康をサポートできます。

また、食事で気をつけるべきポイントとして、ダラダラ食べをしないという点があります。

少しずつずっと何かを口に入れている状態は虫歯菌に栄養を与え続けているようなものです。

時間を決めてしっかり噛んで食べる、そしてお口のケアを行うという習慣は、年齢を問わず全ての方に意識していただきたいと思います。

定期的に歯科検診を受けるメリット

歯科検診では、見た目ではわからない虫歯や着色の早期発見が可能です。

虫歯などの問題がないと思っても、半年に一度の受診を目安にお口の健康チェックを受けるようにしましょう。

定期的に通院することで、子どもが歯科医院に慣れ、治療への恐怖心を和らげる効果も期待できます。

 

まとめ:乳歯の健康を守るためにできること

 

乳歯が茶色くなってしまう原因としては、虫歯の進行や着色汚れであることが多いです。

そのほかにも神経が損傷していたり、先天性の疾患が原因であったりするケースもあるでしょう。

乳歯が茶色くなる原因や症状別の対処法を知ることで、適切なケアが可能になります。

虫歯や着色に関しては、歯科医院で処置を受けることで改善することができます。

正しい歯磨き習慣や定期検診を通じて、子どもの歯の健康を守りましょう。

本記事をお読みいただきありがとうございます。

何かご不明な点や、お悩みがございましたら、YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAにお気軽にご相談ください。

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