2024.12.21
奥歯のセラミックで後悔したくない!失敗しないための選び方と注意点
奥歯の治療、セラミックにしようか迷っていませんか?セラミック治療は近年非常に人気が高まっている治療法です。せっかく治療するなら、長く美しく保ちたいですよね。
しかし、「セラミックってすぐ割れたり欠けたりするんじゃないの?」と心配している方も多いはず。言い換えれば、コストに見合う価値があるか気になりますよね。実はセラミックといってもさまざまな種類の材料があり、丈夫な素材もあります!
本記事では、セラミック治療で後悔する原因や、後悔しないための対策、セラミック選びのポイントもご紹介します。また、銀歯や金歯、コンポジットレジンとの比較もしているので、素材選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
奥歯のセラミック治療で後悔するのはどんな場合ですか?
奥歯のセラミック治療で後悔する主なケースには、以下のような点が挙げられます。これらを事前に理解しておくと、後悔を防ぎやすくなります。
費用対効果を感じられない場合
セラミック治療は保険が適用されない場合が多く、他の治療法に比べると費用が高額です。
満足している方もたくさんいらっしゃる一方で、後から費用対効果に不満を感じてしまう方もいます。
痛みや違和感が残るケース
治療後に噛み合わせが合わなくなり、頭痛や顎関節症などの症状が出る場合があります。
噛み合わせの調整が不十分な場合や、治療後に変化が生じる可能性も考慮する必要があります。
見た目や色合いが期待した仕上がりと異なる場合
セラミックの仕上がりが、患者様の期待していた色や形と異なる場合、後悔につながります。たとえば、隣の歯と色が合わなかったり、歯の形が不自然に感じられることがあります。
割れたり壊れたりした場合
セラミックは耐久性が高いものの、奥歯は強い噛み合わせの力がかかるため、割れたり欠けたりする可能性があります。
特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や、硬いものを噛む習慣がある方は、破損のリスクが高まります。
奥歯のセラミック治療で後悔しないためのポイント
自分の希望を明確にする
自分が求めているのは「見た目」なのか「機能性」なのか、それとも「安さ」なのか、治療の目的や期待する効果をはっきりさせることです。
なぜ、見えない奥歯をセラミックするのか?をよく考えてみると、答えが見えてくるのではないでしょうか。重視したいポイントを考えてみてください。
事前カウンセリングを十分に受ける
セラミックの色や形について、事前に相談し、希望を伝えてください。セラミックにも種類があり、それぞれ特徴が異なります。
また、その希望を実現させるための治療内容、費用、リスクなどについても、詳しく説明してもらいましょう。そこで不安な要素があれば、セカンドオピニオンを検討するのもありです。
費用と寿命に納得して選ぶ
セラミック治療は一生のものではないことを知っておいてください。また、硬いものや粘着性の高い食品を噛む際は注意が必要ですし、定期的な検診も大切です。
費用や寿命を考慮し、ご自身のライフスタイルに合った治療法を選びましょう。治療後の保証内容も事前にしっかりと確認しておくと安心です。
セラミックは老後の歯の健康までカバーできる?耐用年数や素材の特徴も紹介
信頼できる歯科医師を選ぶ
治療の成功には、歯科医師や歯科技工士のスキルが大きく影響します。たとえば、日頃からセラミック治療している歯科医院は経験も豊富で慣れています。
しかし、普段の診療では銀歯を主に作っていて、たまにしかセラミックを作らない場合は、症例数を確認するなどした方がいいかもしれません。
また、いろいろな疑問点や不安を解消できるよう、患者様とのコミュニケーションを大切にしている歯科医院を選ぶと安心です。
奥歯にセラミックではなく、銀歯やコンポジットレジンなら後悔しない?
奥歯の治療では、セラミック以外の修復材料でも迷っている患者様はいらっしゃるでしょう。以下に比較表でまとめてみました。
さらに、虫歯のなりやすさについても素材ごとに解説しているので、参考にしてみてください。
奥歯の治療に使用される修復素材(セラミック、銀歯、金歯、コンポジットレジン)を比較
以下は、奥歯の治療に使用される代表的な修復材料について、それぞれの特徴、メリット、デメリットをまとめた表です。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
セラミック | ・自然な歯に近い見た目
・耐久性や審美性に優れる ・金属アレルギーの心配がない |
・審美性が非常に高い
・金属を含まず生体親和性が高い ・変色しにくい ・味覚が変わらない |
・値段が高い
・割れるリスクがある ・種類によっては硬すぎて対合歯にダメージを与える |
銀歯
(銀合金) |
・金属製で耐久性が高い
・強い力に耐える |
・耐久性が高い
・比較的安価 ・保険適用で手軽 |
・見た目が目立つ
・金属アレルギーを起こしやすい ・経年劣化で黒ずむことがある ・味覚が変化する (個人差あり) |
金歯
(ゴールド) |
・金合金を使用
・適合性が非常に高い |
・耐久性が高く長持ちする
・生体親和性が高い ・適合性が良く歯を傷めにくい |
・値段が非常に高い
・見た目が目立つ |
コンポジットレジン | ・歯科用プラスチックの一種
・そのまま修復できる |
・比較的安い
・歯の色に近い色調が選べる ・治療が短時間 |
・耐久性が弱く欠けやすい
・経年で変色する ・強い咬合力には不向き |
虫歯のなりやすさを比較(セラミック、銀歯、金歯、コンポジットレジン)
- セラミックは、表面が白く滑らかで汚れが付きにくいだけでなく、経年変化による接着面の隙間ができにくいため、虫歯になりにくいと言われています。銀歯やコンポジットレジンよりも、虫歯になりにくい素材です。
- 銀歯は、経年劣化や接合部に隙間ができやすく、そこに細菌が入って虫歯が進みやすいことがあります。虫歯リスクを防ぐなら、セラミックや金歯を検討した方がいいでしょう。
- 金歯は、非常に適合性が高く、4つの中では最も虫歯のリスクが低いです。ただし、歯と金属の接続部にわずかな隙間ができる場合もあり、そこから虫歯が発生する可能性があるので、しっかりケアしましょう。
- コンポジットレジンは、接着力の限界からレジンと歯の間に隙間ができ、そこに細菌が入り込んで虫歯になりやすいのが欠点です。これらの4つの中では、虫歯リスクがいちばん高い素材です。
このように、修復材料によって虫歯になりやすさが異なります。どのような素材を選択するにしろ、治療後のメンテナンスや定期的なチェックは欠かせません。
奥歯に使用されるセラミックの種類と特徴
奥歯によく使用されるセラミックは以下のとおりです。
- ジルコニアセラミック
- e-max
- オールセラミック
- ハイブリッドセラミック
- メタルボンド
以下に、それぞれの特徴と大まかな値段を表でまとめました。値段は地域や歯科医院によって異なり、日本国内での一般的な価格帯を記載しています。
素材 | 耐久性 | 特徴 | 被せ物
(1本あたり) |
ジルコニアセラミック | 非常に高い | – 審美性も高く、特に奥歯に適している
– 金属アレルギーの心配がない – 天然歯に近い色調が再現可能 |
約10万~20万円 |
e-max | 高い | – ガラスセラミックを使用した審美性の高い素材
– 見た目が非常に自然 – 主に目立つ部分に使用されることが多い |
約10万~20万円 |
オールセラミック | 高い | – 100%セラミック製で金属を一切使用しない
– 高い審美性で色落ちしにくい |
約10万~20万円 |
ハイブリッドセラミック | 中程度 | – セラミックとレジン(樹脂)の混合素材
– 天然歯に近い硬さで噛み合わせに優しい – 劣化しやすく、耐久性が低い – 比較的安価 |
約5万~10万円 |
メタルボンド | 非常に高い | – 金属フレームにセラミックを焼き付けた素材
– 内部の金属が透けて審美性は劣る – 歯茎が黒ずむことがある |
約8万~15万円 |
メタルボンドとは?オールセラミックとの違いや費用感、メリットも紹介
奥歯のセラミック治療で後悔したくないなら、YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAへ
奥歯をセラミックにするかどうか悩んでいる方も多いと思います。何を重視したいか、少し考えてみましょう。
見た目を美しくしたい、強度にこだわりたい、虫歯になりにくい素材を選びたい、クオリティより低価格、金属アレルギーの心配がないものなど、患者様一人ひとりが重視するポイントはさまざまです。
当院では、お一人おひとりに専任のカウンセラーがつき、初診から治療終了まで、不安を解消しながら治療を進めていきます。
「セラミックを選んで後悔するのではないか」と不安に思っている方や、素材選びに悩んでいる方は、いつでも気軽にご相談ください。