2024.11.21
頬の内側が腫れて痛い原因とは?口内炎や歯のトラブルを解決する対策
頬の内側が腫れぼったく痛いと食事や仕事がつらく、日常生活がストレスに感じることはありませんか?そんな時、自宅で簡単に痛みや腫れを軽減する方法があれば、少しでも楽になれるはずです
この記事では、頬の内側の腫れや痛みの原因や考えられる病気、それらの対処法について解説します。また、自宅でできる簡単なケアも紹介しますので、参考にしてみてください。
頬の内側が腫れて痛い!その原因とは?
最も一般的な原因は「口内炎」
頬の内側に痛みや腫れがある場合、最もよく見られる原因の一つが「口内炎」です。口内炎とは、口の中の粘膜(唇や頬の内側、舌や歯茎など)に炎症があり、痛みや腫れが起こる状態をいいます。
口内炎の原因は、疲労、ストレス、栄養不足などさまざまで、いくつかのタイプがあります。それぞれの原因や症状が異なるため注意が必要です。
口内炎ができたら病院に行くべきか?病院を受診した方がよい基準を解説
また、口内の粘膜の病気は口内炎だけでなく、腫瘍やアレルギーなどもあり、症状が似ていることもあります。これらの病気は専門家でも見分けが難しいため、しっかりとした診断を受けることが重要です。
口内炎の種類と原因
アフタ性口内炎
口内炎の中でも最も一般的なタイプです。白っぽくて丸い潰瘍(かいよう)ができるのが特徴です。原因は免疫力の低下、ストレス、栄養不足などが考えられます。
外傷性口内炎
文字通り外からの刺激によって起こる口内炎のことです。刺激を受けた部分が赤く腫れたり、水ぶくれができたりします。
口の中を噛んでしまったり、熱いものを食べてやけどしたり、歯ブラシで強く擦りすぎてしまったりといった、物理的な刺激が主な原因となります。
カンジダ性口内炎
白くて柔らかい、こけ状の斑点ができて、剥がすと赤い粘膜が現れるのが特徴です。痛み、しびれ、味覚異常を感じることもあり、口内のあらゆる部位にできます。
原因はカンジダ菌というカビの一種によるものです。免疫力が低下している時や、抗生物質を長期にわたって服用している時に起こりやすいです。
ヘルペス性口内炎
口唇や口腔内に小さな水疱がたくさんでき、痛みを伴います。原因はヘルペスウイルスで、風邪や疲れがたまっているときに発症しやすい口内炎です。
一度感染すると、体内に潜伏し、免疫力が低下した時に再発することがあります。
「口内炎」以外にも考えられる原因はある?
頬の内側が腫れぼったくて痛い場合、他に考えられる原因には、以下のようなものがあります。
歯のトラブル(虫歯・歯周病・膿瘍)
歯のトラブルには、虫歯や歯周病だけでなく、膿瘍(のうよう)も含まれます。膿瘍とは、細菌感染によって膿が溜まってしまう状態のことです。
特に、虫歯や歯周病が進行すると、歯の根元に細菌が感染し、膿が溜まって膿瘍を形成することがあります。膿瘍になると、頬の内側が腫れたり、痛みを感じたりするなどの症状が現れます。
顎関節症による痛み
顎の関節やその周りの筋肉に痛みや違和感を感じたり、口が開けにくい、顎を動かすと音がするなどの症状が出ます。
親知らず・抜歯後のトラブル
親知らずが生えてくるときに、頬の内側が腫れて痛みを感じることがあります。また、親知らずを抜いた後、頬に腫れが起こることもよくあります。
口腔がんによるしこりや腫れ
口の中にできるがんの中でも比較的稀ですが、頬の内側にしこりや腫れが続いているなら、「頬粘膜がん」(きょうねんまく)の可能性もあります。
初期の段階では自覚症状がなかったり、口内炎と間違って見落とすことが多いため、気づいたときには進行していることが多いがんです。
進行すると、頬の粘膜の表面がドロッとしたり、ボサボサしたり、口が開けにくい、噛むと痛みがある、出血する、しこりがあるといった異変があります。気になる症状があれば、すぐに受診してください。
頬の内側が腫れぼったいときの対処法とは?自宅でできることもある?
頬の内側が腫れたり痛みを感じるときは、以下の方法で対処してください。もし症状に改善がみられない場合は、早めに歯科医に相談することをおすすめします。
口内炎の対処法
- 塩水でうがい
温かい塩水でうがいをすることで、口内の細菌を減らし、炎症を抑える効果があります。
- 口内炎用の薬を使用
ドラッグストアで購入できる口内炎用の軟膏やパッチを使うと、痛みを軽減し、治癒を早めます。
- 栄養バランスに注意
ビタミンBやC、亜鉛が不足すると口内炎ができやすくなるため、これらの栄養素を意識的に摂ることが大切です。
歯のトラブル(虫歯・歯周病・膿瘍)の対処法
- 早急に歯科医を受診
セルフケアでは改善できないため、早めに歯科医を受診して適切な治療を受けましょう。
膿瘍(のうよう)は、軽度であれば膿の排出と抗生剤の投与だけで済む場合もあります。重症であると、根管治療や外科的な処置が必要になる場合があります。
- マウスウォッシュの使用
歯茎の炎症を抑えるために、抗菌作用のあるマウスウォッシュを使うと効果的です。
- 患部を冷やす
腫れている部分に冷たいタオルなどを当てると、腫れや痛みが軽減されることがあります。
顎関節症の対処法
- 顎を休める
固い食べ物やガムを避け、顎関節に負担をかけないようにします。
- 顎のストレッチやマッサージ
顎関節周りの筋肉をリラックスさせるために、軽いストレッチやマッサージが効果的です。
- ナイトガードの使用
顎関節症の場合、ナイトガード(マウスピース)で顎への負担を軽減します。
親知らず・抜歯後の対処法
- 頬を冷やす
頬の外側を冷やすことで、炎症や腫れを抑える効果があります。ただし、長時間冷やしすぎないようにしましょう。
- 歯科医に相談
親知らずが原因の場合、抜歯が必要になることがあります。また、鎮痛剤や抗生物質を処方することもあるでしょう。痛みがひどい場合は、歯科医に相談してください。
口腔がん(頬粘膜がん)の対処法
- 早急に受診
早めに受診することで、症状の早期発見や早期改善が期待できます。
- がんの進行度に応じた治療
口腔がんの最も一般的な治療法は、がんが発生している部位の切除です。早期であれば外科手術でがんの切除、必要に応じて再建手術などをします。
進行期のがんに対しては手術に加えて、化学療法、放射線療法、免疫療法などの方法を組み合わせた治療をします。
頬の内側が腫れぼったくて痛い…何科で受診すればいい?
頬の内側が腫れぼったい場合、痛みの有無に関係なく、まずは「歯科」を受診してください。原因によってはその後に「耳鼻咽喉科」や「口腔外科」でさらに詳しい診察が必要になることもあります。
頬の内側の痛みが続く場合、受診のタイミングはいつ?
早めに受診した方がいいケースは、以下のとおりです。
- 痛みが強くて日常生活に支障がある
- 腫れている部分の色が変わったまま(白っぽいなど)
- 腫れている部分の出血が止まらい
- 頬の腫れがひどい
- 痛みと共に発熱もある
- 2週間以上、痛みや腫れが続いている
- 腫れや痛みと共に口が開けにくい
受診する際には「いつから痛み始めたのか」「どのような時に痛むのか」「痛み方はどの程度か」「他に気になる症状はないか」など、できる範囲で詳しく伝えてください。
「頬の内側が腫れぼったくて痛い」に関連するよくある質問
口の中の腫れぼったさはアレルギーですか?
特定の果物や生野菜を食べた際に口や喉にアレルギー反応が起こり、頬が腫れることがあります。これは口腔アレルギーの可能性がありますが、他の原因も考えられるため、気になる場合は医療機関を受診しましょう。
ストレスが原因でも頬の内側が腫れぼったくなりますか?
はい、ストレスがたまると、無意識に歯を食いしばったり、頬の内側を噛んだりすることがあります。また、ストレスによって免疫力が低下し、口内炎が起こりやすくなります。
頬の内側が腫れぼったい時には、薬を飲んでもいいですか?
市販の鎮痛剤は一時的に痛みを抑えますが、根本的な治療が必要です。早めの受診をおすすめします。
まとめ
頬の内側が腫れぼったく痛みを感じる場合、自己判断では見過ごしてしまうことも多く、症状が悪化することも考えられます。歯や口の健康は、日常生活の快適さにも大きな影響を与えますので、「大丈夫かな?」と思った時が受診のタイミングです。
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