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歯周病に乳酸菌は効果あり?仕組みやおすすめの菌種・効率的な摂り方を徹底解説

歯周病対策に『乳酸菌が良い』という話を聞いて、「本当に効果があるの?」「ヨーグルトを食べればいいだけ?」と疑問に感じていませんか?
結論からいえば、乳酸菌は歯周病予防に極めて有効なアプローチです。しかし、闇雲に摂取するだけでは本来のパフォーマンスは発揮できません。
本記事では、乳酸菌が歯周病に効果的とされる理由や、予防に役立つ効率的な取り方を詳しく解説します。

乳酸菌は歯周病予防に有効(ただし条件あり)

これまでの歯周病治療は、対症療法的に原因菌を一時的に急減させることが主流でした。
しかし、お口の中には善玉菌も必要なため、最近では「悪玉菌を減らし、善玉菌が住みやすい環境を作る(菌質の改善)」という考え方が主流になっています。

なぜ乳酸菌が効く?歯周病と口内フローラの関係

お口の中には数百種類の細菌が住んでおり、常に「椅子取りゲーム」のような勢力争いをしています。
主に以下のような3つに分類されます。

  • 善玉菌(乳酸菌など): お口を健やかに保つ味方
  • 悪玉菌(歯周病菌・むし歯菌): トラブルの根本原因
  • 日和見菌(ひよりみきん): お口の菌の約7割を占める、最大勢力の「中立部隊」

乳酸菌は、私たちの腸内だけでなく、お口の中にも元々存在している「善玉菌」の一種です。歯周病菌などの悪玉菌の増殖を抑え、お口の健康バランスを整える役割を担っています。
日和見菌は「強い方の味方」をします。つまり、善玉菌を増やせば、日和見菌も善玉菌側に傾きます。
乳酸菌を取り入れるのは、悪玉菌をただ叩くのではなく、お口の環境そのものを善玉菌が優勢な健康な状態へ導くことが目的なのです。

 

【乳酸菌が歯周病菌を抑える】期待されている3つの働き

歯周病は、歯周病菌がバイオフィルム(菌の膜)の中で増殖し、歯ぐきに炎症を起こす病気です。
乳酸菌には以下の3つの働きが期待されています。

①悪玉菌の抑制

乳酸菌が歯ぐきの溝に先回りしてバリアを張り、歯周病菌(ジンジバリス菌など)が住み着くのを防ぎます。
つまり、悪玉菌が定着できなくなるため、歯ぐきのムズムズ感や、朝起きた時の不快なネバつきが軽減されます。

②バイオフィルムの分解を助ける

乳酸菌が作り出す成分(ロイテリンなど)が、歯周病菌の増殖をピンポイントで抑えます。
その結果、歯磨きで落としきれない汚れ(バイオフィルム)の中で菌が増えるのを防ぐため、歯ぐきの腫れや出血を繰り返しにくい状態へ導きます。

③免疫機能の調整

歯ぐきの過剰な炎症を鎮めることで、骨が溶かされるリスクを抑えるサポートをします。
つまり、免疫が正常に働くことで「疲れると歯ぐきが腫れる」といったトラブルが減り、将来的に歯を失うリスクの低減に役立つと考えられています。

 

歯周病対策におすすめの乳酸菌4選【比較表】

歯周病菌を抑制する力が強いとされる、代表的な4つの菌を紹介します。まず違いを比較してみましょう。

菌種 歯周病抑制 口臭改善 研究量 特徴
ロイテリ菌 非常に多い 歯科臨床データが世界的に豊富
※当院でも導入
WB21乳酸菌 非常に多い 日本国内の研究・製品実績が豊富
L8020乳酸菌 多い 広島大学発。虫歯抑制にも強み
LS1
サリバリウス菌
中程度 口臭対策に定評

L. ロイテリ菌

世界中で多くの研究報告がある乳酸菌のひとつです。
歯科医院での専門的なクリーニングと併用することで、歯周ポケットの深さの改善をサポートするというデータも報告されています。
当院でもロイテリ菌を活用したバクテリアセラピーを導入しています。

WB21乳酸菌

日本国内で多くの臨床試験が行われている乳酸菌です。
歯周病菌を抑制するだけでなく、口臭の原因となるガスを減らす効果や、歯ぐきの炎症を和らげる働きが報告されています。
国内の歯科医院でもサプリメントとして広く採用されており、日本人の口腔環境に馴染みやすい菌種といえます。

L8020乳酸菌

広島大学で発見された、むし歯や歯周病のない健康な人の口腔内から見つかった乳酸菌です。
実験では悪玉菌を大幅に抑制する力が確認されており、近年ではタブレットや洗口液などさまざまなケア製品に活用されています。

LS1(サリバリウス菌)

お口のネバつきや口臭の原因となる菌を抑える力に優れています。
国内の研究では、継続して摂取することで、唾液中の歯周病菌が20分の1まで減少したというデータもあり、口腔内環境の改善に役立つと考えられています。

 

効果を最大化する乳酸菌の摂り方は?

 

歯周病対策では、乳酸菌を腸に届けるというよりも、「口腔内で作用させること」が重要になります。
そのため、摂取方法は“口の中にどれだけ長くとどめられるか”がポイントになります。

方法 歯周病の補助効果 ポイント
タブレット(なめる) 唾液でゆっくり溶かすため、口腔内に菌が長時間とどまる。
寝る前の使用が特におすすめ。
乳酸菌配合ハミガキ粉 歯垢(プラーク)を除去した直後の清潔な歯ぐきに、
直接乳酸菌を届けられる。
ガム 噛むことで唾液分泌が増え、
自浄作用との相乗効果が期待できる。食後に最適。
乳酸菌配合洗口液 △~〇 歯ブラシが届きにくいお口の隅々まで、
乳酸菌を浸透させやすい。
ヨーグルト すぐに飲み込まず、少し口に含んでから全体へ行き渡らせると良い。
カプセル(飲み込む) 口腔ケアとしての即効性は低いが、
腸内環境を整えて免疫力を高める目的には有効。

タブレット

もっとも効率的なのは、タブレットタイプを就寝前に取り入れる方法です。
​夜の歯磨き後、噛まずに口の中で5分〜10分ほどかけて、ゆっくり溶かします。睡眠中は唾液が減って細菌が増えやすいため、その前に善玉菌を補うのが効果的です。
​アメを転がすように、舌の表面をなぞるように動かすと、口臭の元となる「舌苔(ぜったい)」に潜む菌にもアプローチできます。
​多くは砂糖不使用(キシリトール配合など)で、お口の中を酸性にしない工夫がされているため、磨いた後でも安心して使えます。

歯磨きや洗口液

​普段の歯磨き粉や洗口液を乳酸菌配合のものに替えるだけなので、手軽に続けられます。使用後しばらくは飲食を控え、成分を口内に留めるのがコツです。
​ただし、強力な殺菌成分を含むマウスウォッシュと同時に使うと、せっかくの乳酸菌まで死滅させてしまうことがあります。併用する場合は、使う時間をずらすなど工夫しましょう。

ガム

外出先や日中のケアには、乳酸菌配合のシュガーレスガムも有効です。必ずシュガーレス(キシリトール配合)を選び、食後10〜20分を目安に噛んでください。
ガムを噛むことで唾液分泌が促進され、口腔内の自浄作用が高まります。さらに、乳酸菌を含むタイプであれば、歯周病菌とのバランス調整をサポートできます。
タブレットほど長時間の滞在は期待できませんが、「歯周病対策+口臭予防」を日中に手軽に行える方法です。

ヨーグルト

​食品から摂る場合は、歯周病菌の栄養源にならない「無糖タイプ」を選びましょう。すぐに飲み込まず、少し口に含んでから飲み込むと、乳酸菌が口内に行き渡りやすくなります。
​ただし、無糖でも乳成分が残るとむし歯の原因になるため、摂取後は30分ほど置いてから歯磨きをするか、軽く水でゆすぐのがおすすめです。
※食べるタイミングは寝る前以外にしましょう。寝る前は唾液が減り、いくら無糖でもむし歯リスクが高まるためです。

市販のヨーグルトにも歯周病に効く乳酸菌が含まれている?

スーパーに並んでいるすべてのヨーグルトに、その効果があるわけではありません。一般的なヨーグルトに含まれる乳酸菌は、主に腸内環境を整えるためのものです。
市販のヨーグルトの多くは、お口に留まる時間が短く、また歯周病に特化した菌株ではないことが多いため、口腔ケア目的としてはタブレット等に一歩譲ります。
もし歯周病対策としてヨーグルトを選ぶなら、

  • 口腔内に定着しやすい
  • 歯周病菌抑制データがある

といった「オーラルケア専用菌種」を選ぶ方が効果的です。

乳酸菌の効果はいつから?どのくらい続ける?

菌が入れ替わるまで時間がかかるため、2週間〜1か月継続してみましょう。
まずは、手軽に始められる「タブレット」を寝る前に1粒試してみてはいかがでしょうか。一番ハードルが低くおすすめです。

【注意点】乳酸菌だけで歯周病は治らない

乳酸菌はあくまで補助的役割です。
歯周病対策で最も重要なのは、

  • 正しいブラッシング
  • 歯石除去
  • 定期検診

物理的に汚れを除去しない限り、乳酸菌の効果は十分に発揮されません。
まずは正しい歯磨きと歯科医院でのケアを優先し、+αで乳酸菌を取り入れるのがおすすめです。

 

歯周病と乳酸菌に関連したよくある質問

乳酸菌はむし歯の予防にもなりますか?

はい、特定の乳酸菌はむし歯菌の増殖を抑える働きがあることが報告されています。

L8020乳酸菌で歯周病は治りますか?

乳酸菌はあくまで環境を整えるためのサポートであり、すでに進行した歯周病を乳酸菌だけで治療することはできません。
もし今、歯ぐきの出血や腫れ、グラつきなどの自覚症状がある場合は、まずは歯科医院で原因(歯石)を取り除いてもらうのが一番の近道です。

乳酸菌のタブレットはどのくらいの期間、摂り続けますか?

少なくとも2週間〜1か月ほど毎日続けることで、口内の菌のバランス(口内フローラ)が善玉菌優勢に安定してくると言われています。ただし、やめてしまうと効果は長続きしません。

 

乳酸菌を取り入れた歯周病の根本解決ならYASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAへ

歯周病は「菌のバランス」と「物理的除去」の両輪が重要です。
歯科医院でのクリーニングと毎日の歯磨きという「土台」があってこそ、その真価を発揮します。
「こんなに頑張っているのに、なぜ良くならないのか?」「歯周病の予防効果を高めたい」という方は、乳酸菌のタブレットなどを検討してみてください。
当院では、お口の環境を総合的に整えるトータルヘルスプログラムを採用し、再発しにくい口腔環境づくりをサポートしています。
「その場しのぎ」から「根本解決」へと、再発しにくい土台作りをしてみませんか?
「歯ぐきの腫れを繰り返している」「将来の歯周病が心配」という方は、お気軽にご相談ください。

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