【精密根管治療とは】一般的な治療との違い・成功率・費用を徹底解説!

そんなあなたに知ってほしいのが、“精密根管治療”という選択肢です。
虫歯が神経にまで進行した場合、歯の根の中を治療する「根管治療」が必要になります。
しかし、従来の治療法では細かな部分の見落としや再感染のリスクがあり
再治療や抜歯につながってしまうケースも少なくありません。
「精密根管治療(マイクロエンド治療)」は、マイクロスコープやCTなどの先進機器を駆使し、 徹底した消毒と密閉を行うことで、再発リスクを限りなく低く抑える治療法です。
この記事では、
- 精密根管治療の特徴と従来法との違い
- 成功率やメリット・デメリット
- この治療に向いている人の特徴
- 費用の目安や注意点
などを、専門的な知識がなくても理解できるよう、丁寧に解説しています。
「できるだけ歯を長く守りたい」「治療の質にこだわりたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
精密根管治療(マイクロエンド治療)とは?
精密根管治療(マイクロエンド治療)とは、歯の根の中(根管)にある感染や炎症を、より正確に・丁寧に・確実に取り除くための専門的な治療です。
通常の根管治療と比べて、専用の高性能な機器を使用することで、目では見えにくい細かな部分までしっかり確認しながら治療します。
精密根管治療と一般的な根管治療の違い
保険診療の「一般的な根管治療」と自費診療の「精密根管治療」、それぞれの特徴やメリット・デメリットを表にまとめました。
どちらの治療もメリットがありますが、特に治療の質や長く歯を守りたい方には精密根管治療がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
| 項目 | 一般的な根管治療 (保険診療) |
精密根管治療 (自費診療) |
|---|---|---|
| 視野 | 肉眼または簡易な拡大鏡 | マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で拡大して治療 |
| 治療の精度 | 感覚や経験に頼る部分が多い | 細部まで目で確認し、正確に処置 |
| 器具・設備 | 一般的な歯科器具 | 最新機器・技術(ラバーダム、ニッケルチタンファイルなど) |
| 治療の成功率 | やや低めの場合がある | 高い成功率(再発リスクが低い) |
| 費用 | 保険適用 | 保険外(自由診療) |
| 通院回数 | 複数回かかることが多い | 通院回数が少なくなることが多い |
精密根管治療のメリットとデメリット

精密機器がもたらすメリットとは?
治療精度の向上
肉眼では見えないような複雑な根の形も精密に処置できるため、治療の質が格段に向上します。
再発リスク大幅低減
高倍率の顕微鏡やCTで根の内部を詳しく確認し、感染部分を徹底的に除去・消毒できるので、根管治療の成功率が高くなります。
治療回数の短縮
ケースによっては、1〜2回で完了できることがあります。
歯を残せる可能性が高くなる
感染部分を正確に削り取ることで、歯に与えるダメージを最小限に抑えられます。結果として、将来的な歯の破折リスクが低減し、歯の寿命をぐっと延ばすことが可能です。
デメリットとは?
費用が高額
多くのケースで保険が適用されないため、一般的な根管治療に比べて治療費が高くなります。
1回あたりの治療時間が長い
マイクロスコープを使った精密な治療となるため、1回あたりの治療時間はどうしても長くなります。人によっては体力的・精神的に負担を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
専門医・設備が限られる
高額な設備と専門的な技術が求められるため、対応できる歯科医院や歯科医師が限られています。
精密根管治療の3つの特徴
精密根管治療は、その名の通り「精密さ」を追求するため、主に以下の3つの特徴があります。
1.マイクロスコープで最大20倍拡大
マイクロスコープは、歯の根の細部まで最大20倍に拡大して確認できる顕微鏡です。
歯の奥をのぞく「高性能な虫眼鏡」のようなもので、肉眼では見えない細かい病変や細菌の潜む箇所までしっかり把握できます。
これにより、見逃しを防ぎ、より精密な治療が可能になります。
2.歯科用CTで3D診断
歯科用CTは、レントゲンでは見えない歯の根の形や神経の位置、炎症の範囲を3D(立体的)に捉えることができます。
建物の設計図を確認するように、治療前に歯の内部構造を立体的に把握できるため、無駄のない正確な治療計画が立てられます。
3.ラバーダムによる無菌的隔離
ラバーダムとは、治療中の歯だけをゴムのシートで覆い、唾液や細菌の侵入を防ぐ器具です。
いわば「無菌状態を保つための防護カバー」のような役割を果たし、治療中の再感染リスクを大幅に減らします。
根管治療の成功と、治療後の良好な予後に欠かせない工程です。
成功率を高めるカギ!精密根管治療で使う6つの専門機器まとめ【より詳しく知りたい人向け】
以下の精密機器は、コストや時間の都合から、自費診療の精密根管治療でのみ使用されるケースがほとんどです。
| 機器名 | どのようなもの? | 効果は? |
|---|---|---|
| マイクロスコープ | 歯の中を拡大して見る顕微鏡 | 根の奥まで正確に治療できます |
| ラバーダム | ゴムのシートで治療する歯だけを隔離 | 唾液や細菌の侵入を防ぎ、常に衛生的な環境で治療を行えます |
| 電動根管モーター | 根の中を掃除する電動の器具 | スピーディかつ均一で安全な治療ができます |
| 根管長測定器 | 歯の根の長さを測る機械 | 根管を適切な長さまで清掃・充填でき、安全で効果的な治療が可能になります |
| ニッケルチタンファイル | 柔軟な金属でできた根の中を掃除する器具 | 曲がった根にも追従して清掃できます。 |
| 超音波洗浄器 | 超音波の振動で根の中を洗う装置 | 細菌や汚れをすみずみまで取り除けます |
精密根管治療で歯を守ろう!知っておきたい治療の全貌
精密根管治療では、以下のようなさまざまな治療を高い精度で行うことができます。
- 抜髄(ばつずい)
虫歯が進行して神経に細菌が感染した場合、感染した神経を丁寧に取り除き、根管内を清潔にします。初めての根管治療で感染が少ない場合は、高い治癒が期待できます。 - 感染根管治療
過去に治療した歯が再び細菌に感染した場合、根管内を徹底的に洗浄・消毒します。感染が根の奥まで広がっていることもあり、より精密な処置が求められます。 - 再根管治療
一度治療した歯に再治療が必要な場合に行います。根管が細くなったり割れたりしていることもあり、特に専門的な技術で丁寧に治療を進めます。 - 外科的根管治療(歯根端切除術など)
通常の根管治療で改善しない場合、歯ぐきを切開して根の先にたまった膿や炎症を直接除去する外科的処置を行います。 - 歯髄保存療法(部分的な神経の保存)
虫歯が深くても、まだ健康な神経が残っている部分を守りながら、悪い神経だけを取り除く治療です。歯をできるだけ長く健康に保ちたい方に適しています。
これらの治療を、マイクロスコープやCTなどの最新機器を駆使して行うことで、精度の高い診断と処置が可能となり、歯の保存率向上につながります。
こんな方にこそ知ってほしい「精密根管治療」
精密根管治療は、ただの根管治療よりも高度で丁寧な処置ができるため、以下のような方に特におすすめです。
- 何度も再治療を繰り返している方
通常の根管治療では細菌を完全に取り切れずに再発してしまうことがあります。精密根管治療ならマイクロスコープなどの最新機器を使い、肉眼では見えない細かな部分まで確認できるため、再治療の成功率が格段に高まります。 - 抜歯をできるだけ避けたい方
歯を抜くのは最後の手段です。精密根管治療は、歯をできるだけ長く残すことを目的としており、高い精度で感染部分を除去し、歯の寿命を延ばすことが可能です。 - 歯の寿命をしっかり延ばしたい方
適切な治療がなされないと、歯は破折や再感染を起こしやすくなります。精密根管治療では、細部まで徹底的に処置することで、将来的なトラブルのリスクを大幅に減らし、健康な状態を長期間維持できます。 - 治療の質を重視し、確実で丁寧な治療を望む方
経験豊富な専門医が最新の設備を使って治療を行うため、安心して任せられます。細かいトラブルの見逃しも少なく、結果に満足できる治療を受けたい方にぴったりです。 - 健康な歯や口腔環境を守りたい方
感染部分を的確に処置することで、周囲の健康な歯や歯ぐきへの悪影響を防ぎ、口全体の健康維持にもつながります。 - 治療の痛みや不安をできるだけ減らしたい方
精密根管治療は短期間で終わるケースも多く、痛みの軽減や治療回数の削減にもつながるため、身体的・精神的な負担を少なくしたい方にもおすすめです。
精密根管治療の費用について

精密根管治療は基本的に自由診療で、歯科医院や治療内容によって費用は大きく異なります。
以下は、自由診療で行う精密根管治療の費用相場(1本あたり)です。
- 前歯・小臼歯: 5万円〜20万円程度
- 大臼歯: 10万円〜30万円程度
※被せ物の費用は別途。治療内容や追加処置により上下しますので、事前の見積もり確認をお忘れなく。
精密根管治療の成功をより確実にするには、治療後の補綴物(被せ物)の選択も非常に重要です
根管治療後の「被せ物」は、歯の再感染や破折を防ぐ重要なパーツです。
治療の精度だけでなく、被せ物の素材やフィット感も「歯の寿命」に影響します。可能であれば、自費診療の高品質な被せ物も検討してみましょう。
大阪で精密根管治療を受けるならYASUOKA DENTAL OFFICE UMEDAへ
精密根管治療は、従来の治療に比べてマイクロスコープや歯科用CTなどの先進機器を活用することで、治療精度を大幅に高め、再発リスクを抑えられる治療法です。
再治療を繰り返している方や、大切な歯を少しでも長く残したいと考えている方には、非常に有効な選択肢となります。
さらにいえば、精密な治療だけでなく、治療後の被せ物の選択も歯の寿命に大きく関わるため、総合的な判断が大切です。
当院では、歯内療法専門医による精密根管治療を提供しています。マイクロスコープ、CT、ラバーダムなどの先進機器を完備し、再治療を防ぐ丁寧な治療を心がけていますので、どうぞ気軽にご相談ください。
